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「長岡モデル」の医療システムを全国へ

理事長・医師
澁谷 裕之

昨年10月、「エールホームクリニック長岡」がオープンしました。

 開院初日は患者さんが40人弱で、今は1日平均160人くらいです。「エールホームクリニック」は2020年に医師2人とスタッフを合わせ十数人でスタート。4年間で医師10人、医療・経営スタッフを合わせ70人ほどになりました。現在は「組織化せよ」をスローガンに掲げています。軌道修正をする時もありますが、スタッフが自律的に動いてくれて頼もしい。組織としていい成長をしていけると思っています。

「病院と町の診療所の中間を担うクリニック」と表明されています。

 高度な医療機能を持つ病院と、かかりつけ医として地域に寄り添う個人医院の間には大きな隔たりがあります。その真ん中に位置して、両者をつなぐ仕組みをつくれば、地域にも患者さんにも便利です。この仕組みづくりには行政や民間企業などいろいろな組織や人の協力が必要ですが、最近は私たちの概念に共感し、支援してくれる人が全国に増えました。私たちの取り組みが長岡モデル、新潟モデルとして地域医療の現場に広がってほしい。去年までは「突破せよ」を合言葉にさまざまな障壁を乗り越えてきましたが、今年から数年間は水平展開を重視していきます。

具体的な展開事例はありますか。

 「エールホームクリニック長岡」の骨密度測定装置とCT装置を他の医療機関が活用できる共同利用の開始が決まりました。そしてCT検査の画像は、シップヘルスケアグループ(大阪)で遠隔読影サービスを提供する大阪先端画像センターを介して、大阪大学放射線医学講座に属する画像診断専門の先生方に読影していただいています。患者さんにとっては地元に居ながらにして専門性の高い画像診断が受けられるというメリットがあります。
 地方の閉鎖性を打ち破り、長岡を、新潟を、社会をより良くするために展開したい。地域のためにならないなら、やる価値はありません。

次世代のリーダーに望むことは。

 論理力と行動力の二つを兼ね備えてほしいですね。事業は必ず人を巻き込みますから、その責任を負い、関わった人全員を幸せにするという思いでやらないと長続きしません。誰一人取り残さないよう進めるためには論理力が必要ですし、決断したらすぐ行動する力は欠かせない。決断には、いろんな経験をしてきた人の話を素直に聞くことも大事です。斜に構えず常に心を開いていれば、必ず支援してくれる人たちに出会えますよ。

Overview [概要]

◼所在地 〒940-2013 長岡市下柳1-10-13
TEL.0258-86-8722
◼設立 2020年4月3日
◼事業内容 クリニック
◼診療科目 内科、小児科、皮膚科、リウマチ科、アレルギー科、小児皮膚科、呼吸器内科、腎臓内科、美容皮膚科
◼職員数 71人(2024年4月1日現在)
◼ホームページ 医療法人メディカルビットバレー
https://mbv.or.jp/
エールホームクリニック/エールホームクリニック長岡
https://mbv.or.jp/ailehome/