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新工場で生産力アップ 印刷の可能性を追求

代表取締役社長
島津 延明

本年度の経営方針をお話しください。

 昨年度は生産力アップを目的に、グループ会社の再編を行いました。本年度は生産工場の規模の拡大がメイン。北都と島津印刷の工場を統合したパッケージ工場の改築を新潟市東区内で進めています。大規模な設備投資を行い、大型印刷機械を2台導入しました。2,600坪ほどの工場となりますが、商業印刷とパッケージ印刷を並列して行える、新潟にはない規模の印刷工場となるでしょう。新工場は8月に完成予定です。
 パッケージ印刷においては、生産性をこれまでの倍にすることを本年度の目標にしています。商業・出版印刷は現状維持をしつつ、加工・配信・データ分析といったマーケティングに付随する機能や仕組みづくりにも力を入れたいです。

需要が増えているのはどの分野でしょうか。

 印刷加工技術においては、神社や寺院オリジナルの御朱印帳や特殊加工を施した個人の名刺といった、少ないロットで付加価値のあるものづくりが求められる傾向にあります。売り上げ規模としては大きくはありませんが、多様なニーズに対応できる加工技術を持っていることが大事。この技術はさらに発展させていきたいですね。
 またドローン撮影では、国土交通省の無人航空機登録手続きが完了しました。最近は農業や建設・土木分野からの調査撮影の需要が増えつつあります。より規模が大きく、高度な撮影に対応するためにも、パイロットのスキル向上や専門知識の習得が重要になります。

本年度の採用動向は。

 新型ウイルス禍の2年間は採用を行っていなかったのですが、4月は12人入社し、久しぶりに新規採用へ大きくかじを切りました。情報を発信、加工して分析する、イベントの構築といった従来の印刷会社にはない創造的な仕事、印刷物の可能性や面白さに若い世代が着目してくれていると感じています。

新潟の元気のためには、何が必要でしょうか。

 当社が配信するウェブマガジン「NEXT NIIGATA」の取材を通して、新潟県内にはさまざまな可能性を秘めた企業や経営者がとても多いと感じています。モノや風景といったいわゆる観光資源だけでなく、県内の企業、そこで働く従業員の方々といった「人」にスポットを当てた魅力の発信が、新潟に活力をもたらすと信じています。

Overview [概要]

本社 社屋
◼所在地 〒957-0000 新発田市富塚1419
TEL.0254-27-2101
◼創業 1949年8月(島津印刷株式会社)
◼事業内容 印刷業務全般、広告代理業、IT事業
◼資本金 9,000万円(島津ホールディングスグループ合計:1億7,800万円)
◼売上高 43億5,000万円(2022年6月期)
◼従業員数 305人(島津グループ合計・パート30人含む)2023年3月現在
◼支社・営業所 島津印刷㈱:東京事業部、大阪営業所、新潟事業部、仙台営業所 
㈱北都:中越営業部、東京営業部、六日町支店
◼グループ会社 島津印刷㈱、㈱北都、朝日印刷㈱、㈱タクト、㈲フリーハンド
◼ホームページ https://www.shimazu-hd.co.jp