新潟県文化祭2021「にいがたLIVE!」第一弾

柏崎 モア

新潟県文化祭2021「にいがたLIVE!」
「WISH 希望・願い」を持つ大切さを
多彩な演奏や歌、ダンスで発信

新潟県文化祭2021「にいがたLIVE!」は、新型コロナウイルス禍で活動機会が減少した県内アーティストを中心に、発表の場を提供する県文化祭事業のひとつ。上中下越それぞれ1会場で開催します。

第一弾は11月23日、「WISH 希望・願い」をテーマに掲げ、柏崎市産業文化会館文化ホールで開催されました。

トップを飾ったのは「十日町市立馬場小学校リコーダー部」です。小学4〜6年生の部員18人が、普段練習しているという2曲『群⻘』『⾶⿃の⾥へ』で見事なハーモニーを披露。コントラバスやグレートバスなど、大型リコーダーに観客の目が集まりました。

新潟市出⾝で⻑岡市在住のヴァイオリニスト・佐々木將公さんが、ピアノ伴奏とともに演奏したのは『愛の挨拶』『タイスの瞑想曲』『チャールダッシュ』のクラシック3曲。

小千谷市出⾝で現在は佐渡に住むシンガーソングライターのルゥさんは、トラベルギターを弾きながら、自作の『トキまた会おうね』『手紙にのせて』で透明感のある歌声を響かせました。

4つの日本の楽曲を組み合わせたアップテンポな独自曲『wish』で、総勢26人のパワフルなパフォーマンスを繰り広げたのは、上越市で活動するダンススクール「W.P Entertainment Dance School(ダブリューピーエンタテインメントダンススクール)」。

県央地区が活動拠点のクリエイティブグループ「FLEX(フレックス)」に所属する加茂市出⾝のラッパー、Chan-K(チャンク)さんは、同グループのDJ HIROKUNI(ヒロクニ)さんの作り出すリズムに乗り、自⾝の思いを歌い、語りました。

世界中で注目を集めている次世代楽器ハンドパンを演奏したのは、三条市在住の久保田リョウヘイさん。会場はハンドパンが奏でる美しい響きと、癒しの音色に包まれました。現在燕三条でハンドパンを創るプロジェクトが進行中です。

理系の博士号を持つヴォーカリストの阿部真由美さんは、舞台上を歩きながら『ニューヨークの想い』『故郷』『ケ・セラ・セラ』を深みのある声で歌い上げる圧巻のステージング。

休憩後は、三条市出⾝で現在は都内の音楽大学で学ぶ全盲のシンガーソングライター、佐藤ひらりさんがゲストで登場しました。

「東京2020 パラリンピック」の開会式で国歌独唱をしたことも記憶に新しい佐藤さん。『見上げてごらん夜の星を』『糸』『川の流れのように』などの他、オリジナルの『みらい』など8曲を、ピアノを弾きながら伸びやかに歌い、曲の間は軽妙なトークを展開。客席には笑顔が広がりました。

鳴りやまないアンコールの拍手に応え、最後に歌ったのは『幸せなら手をたたこう』。観客は歌詞に合わせ手をたたいたり、足を踏み鳴らしたりして演奏に参加し、会場全体が一つにまとまり、幕を閉じました。

柏崎市在住で、10代の娘と一緒にステージを鑑賞した50代の女性は「バラエティーに富んだラインアップで、いろんなジャンルの音楽をいっぺんに楽しめました。ダンスを習っている娘は『私も参加したかった』と残念がっています」と笑顔。

同じく柏崎市に住む40代女性と叔⺟の70代女性は「フェイスブックでこのステージを知り、地元開催だし、佐藤ひらりさんの歌が聞きたくて応募しました。ピアノも上手で素晴らしかった。ハンドパンの演奏は初めて聞きましたし、ルゥさんの曲も、ダンスもすてきでした。リコーダーの小学生たちの見事な演奏には驚きましたね。あっという間に時間が過ぎました」と口々に語りました。

新潟県県⺠生活・環境部 文化振興課の平田美由紀課⻑は「それぞれの会場のテーマに沿った、多彩なアーティストが出演。各公演は後日オンライン配信しますので、会場に来られなかった県⺠の⽅にも楽しんでいただきたいですね」と話します。

本公演の詳細と各出演者のコメントは特設サイトに掲載。

また動画共有サイト「新潟ステージチャンネル」では編集した公演動画も配信中です。

第二弾上越会場の記事はこちら
第三弾中越会場の記事はこちら
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