インフラレポート2023|The Future Builders 第1回2023年9月22日
子育てしながら現場仕事。 女性技術者の素顔に迫る! ー 笠原建設(糸魚川市)
「Re:Think インフラプロジェクト『つなごう!新潟の未来!』」のナビゲーター、よしもと新潟県住みます芸人のいっすねー!山脇さんが訪れたのは糸魚川市。もうすぐ外装修繕工事が完了するというJAの倉庫で、笠原建設の女性技術者・中川美紀さんと後輩のお仕事を見学し、お話を聞きました。
猛暑の中、足場に上るのは、中川さんとペアを組んでいる久保田広樹さん。中川さんはスマホのビデオ機能を使って、施工が指示通りに進んでいるかを確認していました。
工事現場には必ず「管理者」が必要なんだそうです。それが中川さん。取材時は妊娠7カ月ということで、今は遠隔指示に徹します。「そこ、写真を撮って」「その部分、もう少し大きくして見せて」。中川さんの目になって動く久保田さん。この暑い中での作業、お疲れさまです!
今度は笠原建設の本社へ。中川さん、久保田さんに加え、笠原専務にもご参加いただき、話を聞きました。
「女性でも男性と同じように現場に出るって、すごいですね」。すると専務「社風としてなのか、以前から、女性をあまり特別扱いするようなところがなかったみたいですね」。 何と素敵な社風。「これは危険。男性の仕事」と先回りして遠ざけるのではなく「一緒にやっていこう」「やってみよう」と言われた方が、女性としてもうれしいんじゃないかな。
驚いたのは、子育てしている女性に対して、社員の心遣いが普通にあること。出産・育児に関する制度はもちろんのこと、プロジェクトをペアの体制にしてお互いをフォローできるようにしたりも。「子どもが急に熱を出した時でも、早く帰らせてもらっています」と中川さん。産休、育休はもちろん「育休アフター」も充実している会社だと実感しました。
今年からSNSの共有機能を取り入れたことで、ますます遠隔でのコミュニケーションが充実したそう。離れていてもビデオ通話でつなげば「困ることはない」んだって。
ほんとうに仲がいいんですよ、2人が。先輩・後輩、女性・男性という違いはあるんだけど、何でも言い合える関係。一緒にランチに行くと、久保田さんが恋愛相談してるらしいですよ。「恋愛の方も中川さんに監督してもらいな」って言っちゃいました。
久保田くんが働いていた前の会社では、現場に女性がほとんどいなかったそう。「現場でも女性いた方が、そりゃ、やる気出るよね?」と聞いたら笑ってました。
「フラットな会社」というのが、一番印象に残りました。ペアを組んでいた2人もそうだし、専務が会話に加わっても同じ。笠原建設では、女性の技術者がいることをアピールし始めてから、女性のエントリーも増えていると聞きました。「本当は、女性アピールが必要なくなるといいんだけどね」と専務。笠原建設、一歩も二歩も先を行っています!
あと、中川さんがほんとに現場が好きなんだというのが伝わってきました。お笑い芸人で言えば、ライブ好き。その場の観客とのやりとりが楽しいように、現場でしかできないやり取り、味わえない手応えがあるんでしょうね。2児のお母さんになっても、現場に出続けてください!
■山脇の現場いっすねー!
現場で見つけたちょっと気になるモノをご紹介!