インフラレポート2023|The Future Builders 第4回2023年11月11日

僕らの「食」と「米どころ新潟」を支える現場! ー 水倉組(新潟市)

新潟らしい田園風景が広がる越後平野の一角。田んぼに水を配る「揚水機場」が建設されていると聞いて「Re:Think インフラプロジェクト」のナビゲーター、いっすねー!山脇さんが現場を訪れました。住宅街と田園の間にある現場では、ちょうど整地が終わったところ。平らな地面が広がっていました。

青々とした稲が広がる田園風景の中に、今回の現場はありました。ここに「揚水機場」を建設する予定だそうです。揚水機場とは、田んぼに水を配る施設のこと。ここでは、道路脇の水路から水を引き込んでいったん水槽に貯め、必要に応じてポンプで田んぼに送り出すのだとか。今年の夏は暑くてまったく雨が降らなかったから、農家の方々は本当に大変だったと思います。この施設ができれば日照りでも困らない!ありがたいことです!

お話を聞いたのは、入社4年目の宮島健太さん。高校で土木を学び「生まれ育った地元で仕事がしたい」と選んだそう。これまで携わったのは河川の護岸工事、山の中に道路を新設する工事、水路を造る工事など。「橋脚など部分的に仕事を請け負うことも多いんですが、しばらくして見に行ったらだいぶできあがっていたりする。あの土台をつくったんだな、と達成感があります」。やっぱり大きな構造物はいいよね。文句なくカッコいい。この揚水機場も、今は何もない状態だけれど、これから配水槽ができて水路とつながる。配水槽の大きさはなんと約40m×15mとか。学校のプールよりも大きい!形ができあがっていくのを想像すると、ワクワクします。

取材当日、宮島さんは現場監督でもある会社の先輩と測量の最中でした。「これから建設する構造物の位置を出しています」。なるほど。とても静かに話す宮島さんですが、現場監督を目指して勉強中とか。まぶしいぜ!既に一次試験を突破していて、あとは経験を積むのみ。

「人見知りなので、自分から『話していこう』『性格を変えていこう』と努めています」。宮島さんによると、現場では「はじめまして」と会う協力会社の方も多く、だからこそ、コミュニケーションが大事なんだとか。「いろいろな現場監督のもとで働いてきましたが、監督次第で現場の雰囲気も作業の進みも違う。ここの監督はすごいです」。こっそり先輩に伝えたら「コミュニケーションは、もっとも大切にしていること。結局、人と人なんですよ」と。ちゃんと先輩のメッセージ、宮島くんに伝わっていましたよー。

目の前には、広い田園。どこまでも続くあぜ道がすごくいい。「ここから見える田んぼのほぼすべてに配水します」と聞いて驚きました。どのくらいあるんだろう。でも、振り返ると道路の向こうには住宅街。すぐそばに日常生活のあるこの環境に配慮して、現場では、さまざまな工夫がなされていました。砂が飛ばないようにスチールの塀を立てたり。騒音と振動の測定器が置かれていたり。「僕にも設置した方がよさそう」ってやかましいわ!!

夢に向かって働く宮島くん。まだ20代。頑張る若者の姿はまぶしくて、サングラスが欲しかった!こうした現場の方々のおかげで、僕らの暮らしだけではなく、食や米どころ新潟も守られているんですね。頑張れ、宮島くん。「宮島監督」って呼ばれる日も近いぞ!




■山脇の現場いっすねー!


現場で見つけたちょっと気になるモノをご紹介!

看板の説明キャラクターがかわいい!「ミズくん」と「クラくん」かな?そうでなかったとしても勝手に命名!

ぶっ刺さったパイプにはなにやらマークが。現場の誰かの子の成長記録?!

創業110周年を迎えた水倉組さん!おめでとうございます!!

GoTo
TOP