組織の個性生かし「選ばれる保育」目指す
古田島 繁 氏
昨年度はどんな1年でしたか。
「山潟パステルこども園」の新設準備と、新潟市東区の寺山公園子育て交流施設「い〜てらす」の指定管理受託の二つの新事業が本格始動しました。「い〜てらす」は平日から利用者が途絶えない状況が続いており、施設として順調に定着しています。本年度は屋外への自動販売機増設や来館者向け軽食販売など自主事業を展開し、収益基盤を強化しつつ、利用者サービスの充実も図ります。
4月開園の「山潟パステルこども園」は、設計から内装、遊具の選定に至るまで、30歳代の園長、主任スタッフに全面的に委ねました。先日、完成した建物を初めて視察しましたが、調理室を一望できるガラス張りの踊り場、落ち着いたトーンの内装など、従来とは一線を画した仕上がりに目を見張りました。若手職員が保護者のニーズを意識し、新しい感性を生かしたことで、想定を上回る成果が得られたと感じています。来年度の方針についても若手幹部が主導して策定し、経営体制も若返りを図りながら、持続的な成長に向けた経営基盤を整えていきます。
近年の保育業界の環境変化についてお聞かせください。
少子化の進行速度が、当初の想定を大幅に上回っています。かつては「施設さえあれば定員が埋まる」時代でしたが、今は保護者が複数の園を比較・選択できる競争環境へと移行しつつあり、業界全体の構造転換が加速しています。こうした業界の急激な変化が見られるからこそ、グループの理念である「子はそれぞれの色で輝く」を職員にも体現してほしいと考えています。画一的な組織では時代の変化に対応できません。個々の職員が自らの個性と発想を発揮できる風土こそが、保護者に選ばれる保育の質につながると確信しています。
座右の銘をお聞かせください。
一つは「人間万事塞翁(さいおう)が馬」です。好機と思えた出来事が後に障壁となることもあれば、逆境が転機となることもある。物事を一面だけで捉えず、長い目で見ることを経営の軸としています。
もう一つは、フランスの哲学者・ヴォルテールの言葉で「船が入港するまで待つな。船に向かって泳げ」。熟慮を重ねて決断したならば、あとは一心不乱に行動し続けることが肝要だという意味です。グループの規模拡大を決断してきた節目ごとに、この言葉が頭をよぎりました。決断と行動は一体のもの。それが創業以来の信条です。
Overview [概要]
| ◼所在地 |
社会福祉法人 颯和会 〒950-2022 新潟市西区小針6丁目43-1 TEL.025-233-1111 NPO法人 新潟県ワーキングウーマン・サポートセンター 〒950-0088 新潟市中央区万代3丁目4番3号 新潟日報メディアプラス1階 TEL.025-282-5355 |
| ◼設立 | 2004(平成16)年10月 |
| ◼事業内容 | 保育・教育・子育て支援事業 |
| ◼職員数 | 276人 |
| ◼運営施設 |
保育園 5園、認定こども園 4園、子育て支援施設 5施設 イベント保育他 |
| ◼ホームページ | https://www.pastel-group.jp/ |

