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本業でのノウハウ活かし 異分野事業領域へ挑む

代表取締役社長
小田嶋 壽信

本社新社屋が完成しました。

 約10年をかけた本社再編プロジェクトがゴールを迎えました。新社屋は津波避難ビルとして地域の皆さまに使っていただけるよう新潟市と協定を締結します。地域社会がなければ企業は存続しません。今後とも地元と共に歩む姿勢を示したいと考えています。
 本業は、新型ウイルス禍でも業績は上がり続けていますが、この夏くらいまでは踊り場となりそうです。しかし、暮らしに欠かせないものを作る以上、需要が縮小することはありません。3年後には今の1.6倍の生産量が必要という試算があり、将来を見据えて生産能力を確保するため、本社再編が完了したばかりですが、すでに次の投資に向けた戦略の検討が始まっています。

農業への参入が話題になっています。

 気候変動や耕作放棄地の増加、少子高齢化と就農人口の減少、食料自給率など多様な問題を抱える農業に、当社が培ってきたデジタル関連のノウハウを活用したいと、昨年4月に専任の部署をつくりました。新潟市北区に取得した農地でスマート農業に取り組む予定です。
 また、西蒲区に取得した県青少年研修センター跡地では観光農園事業の計画を進めており、2026年の開業を目指しています。幅広い世代の方が四季を感じ、食を満喫することによって農業に対する意識を高め、理解を深めてほしいと思っています。現在は県の園芸研究センターと共同で栽培品目を検討しています。もちろん観光農園でもスマート農業を実践する場を設けて、先進的なキノコ栽培も視野に入れています。園内にはレストランも設置し、近隣の観光スポットやスマート農業で自給率アップに挑む方々とも協業したいと思っています。
 当社がスマート農業に取り組む究極の目標は、新潟県、日本が自分たちの食を賄えるようになること。豊かな感受性をベースに独創的で顧客思考の農業を展開し、自給率を上げる一助になればと考えています。

新潟の元気のために必要なものは何でしょうか。

 社会を支えるインフラの整備が重要であることはもちろん、イベントやエンタメがたくさん出てくると街が活性化します。小さな渦をたくさんつくって多くの人を巻き込んでいくことではないでしょうか。

Overview [概要]

津波避難ビルとしての活用も始まる新管理厚生棟
◼所在地 〒950-3131 新潟市北区濁川3993番地
TEL.025-258-5577 FAX.025-258-5511
◼設立 1947(昭和22)年2月17日
◼事業内容 エレクトロケミカル材料の研究・開発・製造・販売
◼資本金 8,000万円
◼売上高 572億円(2022年度見込み)
◼従業員数 699人(2023年3月末現在)
◼営業所など 営業所:東京・大阪 研究所(ナミックステクノコア):新潟市北区島見町 工場:新発田市 海外拠点:米国、台湾、韓国、中国、ドイツ、シンガポール
◼グループ会社 ㈱タック・エンジニアリング
◼ホームページ https://www.namics.co.jp