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挑戦を続ける「医療・健康系総合大学」へ

学長
下條 文武

薬学部・応用生命科学部に加え、二つの新学部が誕生しました。

 今年4月、医療技術学部臨床検査学科と、看護学部看護学科を新設。薬学部と連携し、臨床検査技師・看護師を目指す学生も薬学を詳しく学べることが特徴です。
 臨床検査技師は一人一人のデータに基づき最適な医療を行う「個別化医療」には欠かせません。病気の診断や治療方針を決めるための臨床データの多くは臨床検査技師によるもの。新型ウイルスのPCR検査でも大きな役割を果たしました。今後ますます必要とされる人材です。
 看護学部では、西新潟中央病院をはじめ多くの病院で臨床実習に協力していただき実践的な教育体制を整備しました。本学は地域社会の発展と人材の育成に寄与することを目的として、新潟市秋葉区と包括連携協定を結んでいます。同区の新津医療センター病院、南区の新潟白根総合病院、会津若松市の竹田綜合病院とも連携協定を締結し、地域医療に貢献する医療人を育成します。

多種多様な医療スタッフが連携して患者の治療とケアに当たる「チーム医療」に薬剤師、看護師と臨床検査技師は不可欠ですね。

 医療を担う人は、積極的に社会に尽くす心を持ち、倫理観と基本的な技術・知識を備えていることに加え、チームで連携するコミュニケーション力が必要です。そこで当大学ではどの学部でもコミュニケーションのトレーニングに重点を置いています。
 今年から1年次は4学部の学生が一緒に学びますから、多様な背景の人たちと触れ合いやすくなります。学外での実習だけでなく、地域と連携した研究や開発もしますので、幅広い場面でのコミュニケーション力を培うことができます。

学生にはどんなことを望みますか。

 昨年10月に亡くなった客員教授の古市泰宏先生は、新型コロナウイルスワクチンに使われている遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」の末端にある「キャップ」と呼ばれる化学構造を最初に発見し、昨年、一昨年のノーベル医学生理学賞の受賞が期待されていました。当大学への思い入れが非常に強く、「『YMW』の気持ちで頑張れ」が口癖でした。YMWとは「やってみなくちゃ分からない」。挑戦しなさいということですよね。厳しい社会でも挑戦する姿勢を忘れないでほしいですし、大学としてもそうありたいと思っています。

Overview [概要]

“健康・自立社会の実現を目指し「ひと」と「地域」に貢献する”
◼所在地 新津キャンパス(大学本部)
〒956-8603 新潟市秋葉区東島265番地1
TEL.0250-25-5000
新津駅東キャンパス
西新潟中央病院キャンパス
◼開学 1977年4月
◼学部学科 薬学部:薬学科
応用生命科学部:応用生命科学科、生命産業ビジネス学科
医療技術学部:臨床検査学科
看護学部:看護学科
◼ホームページ https://www.nupals.ac.jp/