利便性を発信 空港盛り上げ航空需要創出
千葉 辰也 氏
昨年度のトピックをお聞かせください。
旅客数や搭乗率はウイルス禍前の水準まで回復し、タイムセールや需要に応じて価格が変動する「ダイナミックプライシング」の活用で増収にはなっています。一方で燃油費・部品費・人件費とコストが全方位で上昇しており、増収減益の厳しい状況が続いています。国内線は新幹線など他の交通機関との競争もあり、コスト増に見合った値上げは困難です。また、県とともに盛り上げてきた新潟―沖縄便は、残念ながら減便を余儀なくされました。国際線はインバウンドが好調で比較的利益を維持できていますが、中東情勢など地政学リスクや円安の影響は引き続き注視しています。
地域創生では、ANAクラウンプラザホテル新潟、自治体と連携したタイアップ企画を3年連続で開催。昨年は、柏崎の食材を使ったメニューを1カ月間提供し、ANAのふるさと納税の返礼品としても紹介しました。また、新潟市・佐渡市で使えるお土産クーポンを付与した搭乗促進キャンペーンや、新潟空港のホームページへの当社開発の経路検索システム「旅CUBE」の導入など、空港利用の利便性向上にも取り組みました。
今年の取り組みと経営方針は。
乗り継ぎの利便性をPRすることに注力します。新潟―大阪線は1日6~7往復運航しており、大阪から沖縄・九州・四国・山陰などへ乗り継ぐことができます。所要時間は直行便とほぼ変わらず、乗り継ぎ割引運賃も利用できます。新潟空港からアクセスできる目的地は実はとても多いのですが、直行便がなくなると「行きにくい」という印象を持たれてしまいます。その認識を変えていくよう努めます。
新潟空港は拡張30周年の節目を迎えますので、空港と一緒になって盛り上げていきたいですね。飛行機に乗らない方も日常的に訪れて楽しめるようなにぎわいづくりが、長期的な航空需要の創出につながります。そうした取り組みにも積極的に関わりたいと思います。
座右の銘をお聞かせください。
「謙虚であること」。上の立場の人だけでなく、部下や後輩に対しても同様です。自分の経験だけで仕事をしていると判断が偏ってしまいますが、謙虚な姿勢でいると若い世代の率直な情報や意見が集まりやすくなります。謙虚さと傾聴力はセットであり、自身の成長にもつながりますし、人間関係や仕事の幅にも良い影響をもたらすものと感じています。
Overview [概要]
| ◼所在地 |
〒950-0088 新潟市中央区万代4-4-27 メットライフ新潟テレコムビル5階 本社:〒105-7140 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター |
| ◼創業 | 1952(昭和27)年12月27日 |
| ◼事業内容 | 定期航空運送事業、不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯事業 |
| ◼資本金 | 250億円 |
| ◼ホームページ | https://www.ana.co.jp |

