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事業を再構築し、グローバルな発展を目指す

代表取締役社長
田中 利直

事業構成の再構築を行ったそうですね。

 2024年3月末に、介護食の卸売事業をヘルシーフード社へ譲渡しました。新潟県内9割以上の病院や施設と長年お取り引きさせていただきましたが、今後は、同社が手掛ける商品の開発、製造受託などに引き続き携わらせていただきます。
 近年、各食品メーカーは、商品数を集約し、主力品を磨くことで収益性向上を図っています。当社も、「おいしさを科学する」をベースに、高品質・高付加価値商品の開発を支援することで、お客さまである食品メーカーの発展に貢献していきます。

海外事業はいかがですか。

 昨年はベトナム事業が進展しました。成果の一つが、未利用資源を有効活用した「えびパウダーシリーズ」の販売を開始したことです。これまでエビ加工工場で出るエビの殻は肥料や飼料への利用が中心でしたが、これを原料に独自の新技術により粉末調味料を開発しました。これまでにないおいしさを実現したことで、東京とホーチミンの展示会では高い評価をいただきました。今後もメコンデルタ地域のさまざまな食資源を用いて持続的な発展に寄与していきます。
 カントー大学と進めてきた共同研究に加えて、「おいしさを科学する」をキーワードに、新潟大学、東京大学、東京海洋大学、東京農工大学とも新たな枠組みを構築中で、事業の高付加価値化につなげていきます。カントー大学出身の社員も年々増えており、今後は、ベトナム、日本双方の社員の交流を増やして国際化とグループ融合を目指します。
 当社は、卸、製造、開発、エンジニアリングの機能を有しており、それを融合させた「綜合営業」により、お客さまの課題を解決し、価値創造に貢献することを目指しています。そのために大切なことは、企業理念「食の花束」に共感する社員同士の連携です。異なる職種の社員が部門を越えて協力し合う文化の醸成に努めているところです。

次世代のリーダーに望むことは。

 AIの活用が一般化する時代では、スキルや知識よりも、本来あるべき姿を自分の言葉で語り行動できる資質がリーダーに求められています。特にここ数年、業績の向上や事業の拡大を「目的」とし、人材をそのための「手段」と位置付ける経営は行き詰まってしまうと感じています。社員の成長と幸福の実現こそを事業の「目的」とすること、つまり「人」を中心に置いて経営していくことで道は開けていくのではないでしょうか。

Overview [概要]

タケショーフードベトナム外観
◼所在地 〒950-3122 新潟市北区西名目所5503番地1
TEL.025-278-2001 FAX.025-278-2108
◼創業 1960年8月
◼事業内容 食品開発に関するサポート、ブレンド調味料の製造・販売、食品加工用の副原料・副資材の販売、包装資材・包装機材の販売、理化学機器の販売
◼資本金 9,548万円
◼従業員数 215人(グループ合計、2024年4月1日現在)
◼拠点 東京オフィス(東京都中央区)、タケショーフードベトナム(ベトナムカントー市)、CTUオフィス(カントー大学内)
◼ホームページ https://www.takeshofood.co.jp