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「人間立社」を理念に農業の新時代を創造

代表取締役社長
吉田 丈夫

1月1日付で社長に就任しました。抱負をお聞かせください。

 創業60周年の節目の就任となりました。人とのつながりを大切にして会社を経営し、社会に貢献したいという思いで、新たな経営理念「人間立社」を掲げました。また、社員が共有する「進むべき道」と「価値観」も同時に改定しました。全社員がチームに分かれてディスカッションする中で、当社の強みや将来像を見つめ直し、導き出したものです。

スマート農業の取り組みはいかがですか。

 農機の自動運転に使う衛星利用測位システム(GPS)の誤差を補正するため、高精度の位置情報を取得できる基地局を整備しています。昨年は県内に10基の設置が完了し、県内全域の平野部をカバーすることが可能となりました。スマート農業は、人手不足に対応する他、無駄なく肥料や農薬散布をすることで環境負荷低減にも貢献します。今後も無人ロボット農機や自動操舵システムの普及を進めていきます。営農支援システム「KSAS(ケーサス)」の浸透にも力を入れます。
 また、今年は村上市に7ヘクタールの実証ほ場を整備します。無人トラクターなどの作業実演をする場ができ、お客さまにも社員にも大きなメリットがあると考えています。

米輸出事業も順調に拡大しています。

 米の輸出事業は今年で13年目。初年度は40トンの輸出でしたが、昨年は100倍の4千トンを出荷しました。日本全体の輸出米のうち、新潟クボタグループが11%のシェアを占めています。円安の影響でカリフォルニア米より価格が安くなったことも追い風となりました。
 販売先の中心は、香港・シンガポール・モンゴル・アメリカです。昨年は新潟港からの輸出について実証を行いました。最適な輸送ルートの構築を進め、数年内に5千トンの出荷を目指します。また、昨年末に、グループ会社の株式会社クボタがハワイに日本産米の販売会社を設立。今後需要が増えていくことを見込んでいます。

次世代のリーダーに望むことは何でしょうか。

 多様な価値観を受け入れる「柔軟な考え方」ができることです。従来の価値観にとらわれず、新しい方法を模索していくことは必須でしょう。会社ではベテランから若手まで幅広い世代が属していますので、全員が生き生きと働ける職場をつくることが企業成長の要だと思います。

Overview [概要]

自動運転農機アグリロボトラクタMR1000A【有人仕様】
◼所在地 〒950-8577 新潟市中央区鳥屋野331番地
TEL.025-283-0111 FAX.025-283-0121
◼創業 1964年2月
◼事業内容 クボタ農業機械・エンジン・農業用施設機械・建設機械・住宅機器・緑化関連機器・一般自動車等の販売及び修理・整備、中古農機買取、肥料農薬の販売、建築工事及び一般住宅の販売、各種自動販売機の設置及びメンテナンス
◼資本金 1億8,000万円
◼従業員数 395人(2024年3月1日現在)
◼営業所 県内23営業所(出張所含)、大型サービスセンター(県内4カ所)
◼ホームページ https://www.niigatakubota.co.jp/