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米菓の付加価値を上げ業界全体で品質を高め合う

代表取締役社長 COO
槇 大介

昨年6月に代表取締役社長に就任されました。

 昨年のお盆明けから、全国を回って営業の最前線で働く従業員とコミュニケーションを取りながら、各支店の課題を共有する機会を設けました。その中で課題として明確になったのが在庫の確保です。慢性的な欠品を防ぐために、2019年には新工場「BEIKA Lab(ベイカラボ)」を立ち上げましたが、さらに増産体制を整えようと、昨年11月に新たに設備を導入しました。年末の需要最盛期の欠品が大幅に解消され、23年11月、12月には単月で過去最高の売り上げを達成できました。
 これまでは注文に合わせて作るという手法でしたが、品質を確保しながら増産できる体制となり、営業面では生産・販売の計画が立てやすくなりました。製造面でも在庫があることで従業員が休暇を取れるといったメリットも生まれています。私たちの目的は価格ではなく、品質に関し商品の付加価値を上げること。業界全体で品質を競い合うことで盛り上げていきたいです。

既存商品の新たな展開や取り組みについてはいかがでしょうか。

 海外への本格的な輸出ができる環境が整いつつあり、昨年は第1弾として米ハワイで当社の看板商品6品目の販売を行いました。遮光性の高い包装を施すことで賞味期限を365日まで延ばしました。日本で販売されている商品の1.5倍ほどの容量でパッケージデザインも現地仕様に一新しています。現段階では販売数も非常に好調です。本年度はアメリカ以外の各国への輸出も検討しています。
 商品開発では、昨年大好評だった東京・銀座のイタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の落合務シェフが監修した「RISOUNO!(リゾーノ)」の新フレーバー、東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」店主、笠原将弘さん監修の新商品を販売しました。国内外で活躍する料理人の方々と交流することは、開発スタッフにとっても大きな学びと刺激になっています。

次世代のリーダーに望むことは何でしょうか。

 ビジネスは人と人から生まれていくもの。利己的な考えで目先の利益だけを追い求めるのではなく、企業と社会をセットで物事を考えることがこの先求められていくと感じています。事業についても、社会に貢献できるかという視点を大切にしてほしいですね。

Overview [概要]

◼所在地 〒949-5492 長岡市飯塚2958番地
TEL.0258-92-4111 FAX.0258-92-6060
◼創業 1947年7月
◼事業内容 米菓の製造・販売
◼資本金 16億3,475万円
◼売上高 203億8,600万円(2023年3月期)
◼従業員数 905人
◼支店 11支店
◼ホームページ https://www.iwatsukaseika.co.jp/