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食への挑戦と貢献 千年先に続く企業を目指す

代表取締役社長
吉田 康

このところ、原材料の高騰が続いていますね。

 原材料を輸入に頼る部分が大きく、難しいかじ取りが続きました。商品によっても異なりますが、当社でも平均して数十円程度の価格改定を実施しました。今後も改定が必要な商品を検討する中で、価格と量を対比しながらお客さまにご理解いただける「値頃感」を見極めなければなりません。
 原材料の調達においては、戦争や気候変動の影響が大きく、小麦は以前に比べて値上がりが落ち着いたものの、チョコレートの原料となるカカオ豆の価格が高騰しています。そのような中でも、既存商品のラインアップ充実を図っています。グミの販売が非常に好調であり、現在は当社でも増産体制で対応しています。

今年は創立100周年を迎えます。

 前身である北日本製菓創業当初からの思いである、多様なカテゴリーの展開と実質価値の高い商品・サービスの提供に徹し、次の100年、千年先を見据えた一歩を踏み出していきます。今後は空港や鉄道、道の駅など「ステーション」を一つのタッチポイントとして、ダイレクト販売の見直しを行う新しい試みを進めていきます。その第一歩として考えているのがJR新潟駅です。3月末に、少量生産でしか実現できない特別な商品を扱う「Un BOURBON(アン・ブルボン)」を新潟駅の商業施設「CoCoLo新潟」にオープンしました。これまでの当社の技術を生かした従来品のイメージを超えたものをご用意し集結させた、皆さまに長く愛されるショップを目指します。

商品に関する新しい取り組みは。

 雪室を併設した魚沼工場をチョコレート主体の工場とし、商品の製造拡大を目指します。価格高騰で安定した仕入れが困難になっている今、カカオ豆の長期保存と並行して、これまで使用してこなかった国のカカオ豆の利用についても検討する必要があります。雪室を使って貯蔵した場合の品質チェックやチョコレート製品における使い方について、早急に考えなければなりません。

次世代リーダーに望むことをお聞かせください。

 人としての徳を積み重ねてほしいですね。企業であれば経済優先ではなく、社員や社会課題に向き合って自ら行動を起こせるか、さらには人類の生存性を高めるために地球をどう長く使っていくかを考える。それらを目的と使命ととらえて行動できるリーダーを望みます。

Overview [概要]

◼所在地 〒945-8611 柏崎市駅前1丁目3番1号
TEL.0257-23-2333㈹ FAX.0257-22-2005
◼創業 1924年
◼事業内容 菓子・飲料・食品及び酒類の開発、製造、販売
◼資本金 10億3,665万円
◼売上高 973億8,300万円(連結)
◼従業員数 約5,100人(ブルボングループ計、臨時・パートを含む)
◼営業拠点 赤坂オフィス、神戸オフィス、北海道・東北、北信越、関東、中部、中国・四国、九州
◼工場 柏崎、上越、長岡、新潟、新潟南、五泉、新発田、村上、魚沼、鶴岡
◼ホームページ https://www.bourbon.co.jp/