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「企業は人なり」120年の伝統を次世代に

代表取締役社長
荒明 正紀

本年度、注力することは。

 建設業界でも今年4月から労働時間の上限規制が始まりました。2019年の働き方改革関連法施行から地道に準備してきましたが、引き続きクリアすべき課題に向き合いながら、着実に解消していきます。
 この業界は、一つの建設現場に最盛期で30社以上の協力会社が入り、重層構造になる特性があります。多くの従事者が関わる工事では、終盤にしわ寄せがいかないように工程をコントロールすることが、元請けである当社の責務の一つ。人口減と高齢化で協力会社も担い手不足の中、採用面でも協力会社と共に考え後世につなげていかなければなりません。
 仕事の品質と安全管理は当然で、社員の育成、環境に配慮した企業活動のマネジメントなどで競合他社との差別化を図ります。信頼を失わない会社であり続けることが、グループスピリット「100年先も誠実」を実現すると考えています。
 また、今年は来年を最終年度とする「中期経営計画2025」が総仕上げの段階を迎えます。時流にマッチした次期長期ビジョンの準備も進めていきます。

採用についてはいかがですか。

 高校生を含め毎年40人くらい採用しています。大学生はUターンが8割、高校生は半数程度が県外出身者ですね。高校生は在学中に職業や会社に触れることがあまりないので、入社後にミスマッチが生じないよう、協力会社と一緒に建設の仕事を知る機会も増やしていきます。

社内の人事体制は。

 23年に経済産業省より「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定され、今年も継続しています。女性の活躍を推進する企業を認定する「えるぼし」も新たに取得しました。社内では一般職から基幹職(総合職)への転換制度があり、数人の女性社員が活用しています。彼女たちが次世代のロールモデルになってくれることを願っています。
 「企業は人なり」は福田組が120年間言い続けていること。建設会社は生産設備もなく現場単位で、人が大事な資本です。近年は人に投資を集中し、さまざまな試みを行っています。

次世代のリーダーに望むことは。

 目先のことに右往左往せず、周りで起きている事象に関心を持つこと。未来を想定・想像し、困難に立ち向かえる見識や気概、勇気を身に付ける訓練と努力をすべきだと思います。世の中と物事の本質を見極める力は大切ですし、心意気も必要。それはどんな時代でも不変でしょうね。

Overview [概要]

本社外観
◼所在地 〒951-8668 新潟市中央区一番堀通町3-10
TEL.025-266-9111(大代表) FAX.025-266-5591
◼創業 1902年1月
◼事業内容 総合建設業、不動産事業、開発事業 他
◼資本金 51億5,800万円
◼売上高 968億3,400万円
連結1,622億4,300万円(2023年12月決算)
◼従業員数 861人(2023年12月現在)
◼本支店 東京本社/本店・新潟本店・中越支店・東北支店・名古屋支店・大阪支店・九州支店・北海道支店
◼ホームページ https://www.fkd.co.jp/