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総合大学の知を結集 未来への革新続ける

学長
牛木 辰男

今年、創立75周年を迎えました。未来に向けた取り組みは。

 大学の使命は教育、研究、社会との共創の三つ。教育では、次世代の人材を育てるために学部の枠を超えた横断的な枠組みを整備しています。本学の1年生はデータサイエンス入門科目を全学部で必修にしています。さらに「全学分野横断創生プログラム(NICEプログラム)」を構築。所属学部での学位プログラムをベースに、チャレンジしたい分野も学ぶことが可能な「メジャー・マイナー制」を導入しました。最終的には入学定員の3分の1以上の学生が履修することが目標です。この文理横断の考え方は、現在進めている大学院改革にも採用します。
 国際的に活躍できる人材育成のため、グローバルキャンパスの構築も図ります。2027年には留学生と日本人学生が混住の500人規模の学生寮が完成予定です。大学の他施設も改修し、留学生をはじめ、地域の方も利用可能な拠点を形成します。
 研究部分の中核となるのは旭町キャンパスに整備する複合施設「ブレインバンク」です。本学の脳研究所は世界最大規模のヒトの脳標本を保存し、最新鋭の7テスラMRIを導入しています。ヒト脳疾患の研究を進めるとともに、産学連携も強化し、健康・創薬・医療系などのオープンイノベーションの実現を目指しています。
 他にも災害・復興科学研究所や日本酒学センター、アジア連携研究センター、佐渡自然共生科学センター、ビッグデータアクティベーション研究センターなど、特色ある研究を推進しています。

社会との共創については。

 「共創イノベーションプロジェクト(共創IP)」に全学的に取り組んでいます。「地域医療DX共創IP」は県とも連携し、今年から過疎化と医療との関わり方をテーマに十日町市で実証実験をスタート。「コメ共創IP」では暑さに強いコシヒカリの新品種を開発し「新大コシヒカリ」という名称で商標登録しました。他に「おいしさDX共創IP」「佐渡共創IP」「防災街づくり共創IP」「モノづくり共創IP」が地域の課題解決や魅力づくりに向け活動中です。

次世代のリーダーに望むことは。

 大学で学んだ知識を社会で活用し、新しいものを創り出せる力。「古人の跡を求めず、古人の求めたる所を求めよ」という松尾芭蕉の言葉があります。目標のために、過去のまねではなく、何をすべきか自ら考えられる人を大学で育てたいですね。

Overview [概要]

現在、新大キャンパスには、75周年記念フラッグが掲げられている
◼所在地 〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
TEL.025-262-7500 FAX.025-262-6539
◼開学 1949年5月
◼学部・研究科 (学部)人文学部、教育学部、法学部、経済科学部、理学部、医学部、歯学部、工学部、農学部、創生学部
(大学院)現代社会文化研究科、自然科学研究科、保健学研究科、医歯学総合研究科、教育実践学研究科 
◼学生総数 学部学生数9,992人 大学院学生数2,076人(2023年5月1日現在)
◼卒業生総数 学部:122,226人(2023年3月31日現在)
◼専任教員数 1,204人(2023年5月1日現在)
◼ホームページ https://www.niigata-u.ac.jp/