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カーボンニュートラルの時代に向け新規事業拡大

取締役社長
北川 雅一朗

今年10月で設立70周年です。

 設立当初は業務用アイスクリームの製造機販売や業務用冷凍冷蔵庫の製作などを行っていました。1955年に新潟県で猛暑により魚介類起因の食中毒が多発した際には、低コストのショーケース兼用冷凍冷蔵庫の製品化に成功し、県下全域に納品しています。現在の主たる事業は空調設備の設計・施工、メンテナンスですが、他にも省エネルギー関連など新規事業を拡大しています。2018年からは「お客さまのビジネスに最適な環境を提供する」をミッションに掲げました。蓄積された技術と経験を生かし、今後はお客さまの課題解決に力を入れていきます。

新規事業の方針についてお聞かせください。

 04年に私が社長に就任してから、社員による新規事業提案制度を立ち上げました。これまで省エネルギー空調管理システム「RiCS」、太陽光や風力発電を扱う再生可能エネルギー事業、植物工場事業、海外展開を実現し、成果を上げています。
 この制度の特徴は「失敗枠」を設けていることです。年数を区切って、予算とその間に事業を進める権限を付与し、失敗しても全責任を取らせたりはしない。物事を判断する訓練になりますし、失敗の経験から学べることは多くあります。

環境関連の事業が多いですね。

 今後は省エネ設備と太陽光発電などを組み合わせて建物のエネルギー収支を実質ゼロにするZEB(ゼブ、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)、そして二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの時代が本格化します。私は社内の海外研修制度をきっかけに、ずいぶん前からヨーロッパ、特に環境意識の高いドイツの企業と仕事をし、持続可能性について教わりました。日本がカーボンニュートラルを推進するなら、その背景にある精神、政策、運用の仕組みも受け継がなければなりません。一番肝心な精神を置き去りにしたままでは難しいのではないでしょうか。

次世代のリーダーに望むことは。

 まずは「こうなったらみんな幸せになれる」という明るいビジョンを描けることです。できればそのビジョンにいろんな人が共感できるといい。1人でできることは限られますし、万事が順風満帆とはいきません。助けてくれるのは困難を乗り越えようと思える強い目標と、それに共感してくれた人たちです。共感を得られる明確なビジョンや目指すべき姿を示すことが重要だと思います。

Overview [概要]

新潟支店外観
◼所在地 〒950-8740 新潟市中央区笹口3丁目7番地15
TEL.025-245-0221  FAX.025-241-2851
(本社)〒921-8526 石川県金沢市御影町10番7号
◼設立 1954年10月21日
◼事業内容 空気調和設備の設計・施工、給排水衛生設備の設計・施工、防災設備の設計・施工、クリーンルームの設計・施工、自社開発“RiCS”システムの適用と開発、その他の冷熱関連・融雪設備、再生可能エネルギー 太陽光発電所建設
◼資本金 1億円
◼売上高 212億3,800万円
◼従業員数 385人
◼支店・営業所 東京本社、新潟支店、長岡支店、富山支店、福井支店、長野支店、仙台支店、上越営業所、白山営業所、加賀営業所、七尾営業所、高岡営業所、千葉営業所、盛岡営業所
◼グループ会社 RYOKI ENERGY株式会社、Ryoki VIETNAM
◼ホームページ https://www.ryokikogyo.co.jp/