大阪線、沖縄線PR強化 さらなる需要増に期待

千葉 辰也 氏
本年度、力を入れることは。
今年7、8月の夏休み期間に、新潟−大阪(伊丹)線を1往復増便します。大阪線は新型ウイルス禍の収束後、レジャーとビジネスのお客さまで好調です。大阪・関西万博の盛り上がりによる需要増を期待しています。関西から新潟までは飛行機で約1時間。万博を訪れた国内外の多くの方に新潟の魅力を伝え、足を延ばしたくなるようなプロモーションを企画できればと思っています。
新潟−沖縄線は今年の11月1日で就航30周年。ここまで続けてこられたのは県民の皆さまのおかげです。現在は10月から5月の季節運航で修学旅行でも多くご利用いただいています。30周年を機に沖縄線のPRを強化し、新潟から沖縄への利用はもちろん、沖縄から新潟へのお客さまも増やしていきたいですね。双方の交流を活性化し、ゆくゆくは通年運航を目指していきたいと考えます。
昨年から取り組みを強化しているタイムセールや、毎月29日の感謝の日「ANAにキュン!」では、お得な航空券や旅行商品を提供していますので、うまく活用しながら空の旅を楽しんでほしいです。
地域創生活動はいかがですか。
当社が運営するふるさと納税サイトは、昨年のコメ不足で、新潟県産米を返礼品とした寄付が非常に伸び、新潟への「ふるさと納税」が注目されている実感があります。当社の強みは飛行機で新潟に来る旅行や宿泊を返礼品として設定できること。多くの方に新潟の魅力を知ってもらうきっかけにできると思っています。
また昨年、ANAクラウンプラザホテル新潟と燕市と共同でイベントを開催しました。燕産のカトラリーで燕産のフルーツやトマトを使ったデザートフルコースを楽しんでいただくもので、満席になるほどの人気でした。燕の家電メーカー・ツインバードの美容家電を客室で使える期間限定の宿泊プランも好評でした。佐渡の旅館や古町の料亭、芸妓さん向けに、客室乗務員経験者によるおもてなしセミナーも実施しました。今後も自治体とコラボレーションし、地域への貢献を推進していきます。
若い頃の自分へのアドバイスは。
「恐れずに挑戦して」でしょうか。自分で自分の枠を決めるのではなく、いろいろなことを試し、その結果、失敗した経験からでも学ぶことはたくさんある。若い社員には「素直さを大事に、好奇心を失わず、謙虚さを忘れずに」と話しています。それが続けられれば、人間関係も仕事も好循環が生まれると思います。
Overview [概要]

■所在地 |
〒950-0088 新潟市中央区万代4-4-27 メットライフ新潟テレコムビル5階 本社:〒105-7140 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター |
■創業 | 1952(昭和27)年12月27日 |
■事業内容 | 定期航空運送事業、不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯事業 |
■資本金 | 250億円 |
◼ホームページ | https://www.ana.co.jp |