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バイオサイエンス×ⅠTで社会貢献目指す

代表取締役社長
加藤 幸久

今年のトピックをお話しください。

 新しい中期経営計画がスタートしました。10年後に飛躍するために、これから2年間は足腰を鍛え、実力をつけて自分たちの価値を見つめる期間にします。4月には5年がかりで育成した若いメンバーを数多く幹部クラスに任命しました。技術力と情熱をいかんなく発揮してほしいです。
 この業界は全て「掛け算」です。IT単独ではなく、さまざまなお客さまの「なりたい未来」に共感し、ITの技術や知見で「共創」する。社員には一貫して「共感・共創のプロになれ」と話しています。それには自分を理解することが必要。性格を16タイプに分類する「MBTI診断」を導入し、自己理解を深め、全社員がパーソナリティーを公開しています。その上で、考え方・物事の捉え方が違う他人を理解し、掛け算で新しい未来を創造してほしいです。

力を入れている事業は。

 バイオサイエンス分野には5年くらい前から本格的に注力しています。今年、新潟大学と共同で「糖鎖」の構造解析をサポートするAI技術の特許を取得しました。糖鎖は人の細胞に無数に存在し、病気や老化に関わるとされる物質です。直接的な収益はまだ先ですが、将来的に何らかの社会貢献ができるでしょう。バイオサイエンス分野には今では30人ほどが携わっています。バイオ分野の専門家がITを武器に活躍したいと入社してくるようになり、いいシナジー(相乗効果)が出てきています。
 また、新潟・東京・長岡を有機的につなぎ、社員がどこにいても同じパフォーマンスを出せる環境を整えています。東京では大手のお客さまと直接仕事ができ、新潟では東京と同じ仕事ができる環境をつくり、キャリアが途絶えることなくお客さまとの共創関係を深める取り組みを進めています。産官学や異業種との新しい共創ビジネスの立ち上げも進行中です。場所にとらわれず、共創できる皆さまと深く付き合っていきたい。世の中がどう変わろうとも、一緒に未来を共有する仲間をつくることは大切ですし、それが社員にとって魅力のある仕事になるでしょう。

次世代のリーダーに望むことは。

 利他の心を持ち、変化を常として、どんな時でも対応できる「しなやかな強さ」です。自分の立ち位置を見極める俯瞰(ふかん)力と自己理解、物事の本質を深く突き詰める力も必要です。次世代は勢いのあるアジアのメンバーと協働する機会も増えるでしょう。お互いの特長を認め合い、新たな価値をつくっていってほしいですね。

Overview [概要]

◼所在地 〒950-0917 新潟市中央区天神1丁目12番地3
TEL.025-242-3123 FAX.025-242-3121
◼設立 1983年10月1日
◼事業内容 システムインテグレーション、先端技術活用(機械学習コンサルティング、DX推進、バイオサイエンス)
◼資本金 2億4,000万円
◼売上高 34億7,870万円(2024年3月期)
◼従業員数 280人(2024年4月1日現在)
◼支社 [東京本社] 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目24番1号
[長岡システム開発センター] 〒940-0071 長岡市表町1丁目10番地7
◼ホームページ https://www.mob.co.jp