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信用第一で創業70周年 最先端の技術磨く

代表取締役
廣瀬 徳男

大河津分水路の改修工事で国土交通省が昨年度創設した「インフラDX大賞」を受賞しました。

 分水路の山地部掘削工事で、ICT建機やデジタルデータを効率的に使い生産性の高い取り組みを行った結果、DX大賞を受賞することができました。地域密着の中小企業でもこれだけできるということを示すことができたと思います。今年は遠隔操作システム重機の導入を計画しています。昨年12月には体験会を実施、分水路の現場事務所から2キロ離れた掘削現場と千葉県の試験会場に設置した重機を操作しました。事務所内の安心安全な環境で、体が不自由な人や女性でも重機操作ができるので、労働時間削減と労働力不足の解消に期待できます。当社は早くからデジタル活用に積極的に取り組み、ドローンや3次元測量などに力を入れてきました。人材育成のため社員のDX研修制度も整え、先端技術を積極的に取り入れていきます。

創業から70年。歴史を振り返っての思いをお聞かせください。

 父・廣政は戦争で足に障害を負った上、親の借金を抱え、マイナスからこの会社をスタートしました。初めて請け負ったのは新潟市西区新通の区画整理事業です。完成まで6年もかかり難航しましたが、最後までやり遂げ、地域の皆さまからの信用を得ることができました。「目先の損得でなく、一生懸命努力し、少しずつでも信用を積み上げていけ」と父は言い続けました。私は社是を「信用第一」と定め、その通りの経営に努めてきました。
 父が亡くなり、私が社長に就任した1990年は、売上高は40億円ほど、従業員も20人程度でしたが、一昨年に売上高200億円を突破、従業員数は関連会社を含めると400人になります。これは創業者の教え、社是を愚直に守ってきたおかげです。信用は、どれだけ積み上げても一度崩すと取り戻すのが困難なもの。これからも一つ一つ丁寧に積み上げていきます。

本年度の主な計画は。

 初の取り組みとして外国人社員を採用します。まずは関連会社の介護部門で3人、いずれは本社でも採用していきたいと考えています。それから本社社屋を増設し、DX部門を集約します。ガラス張りで外からも仕事の様子が見えるようにして、建設業に関心を持ってくれる人を増やせればと考えています。建設業の重要性は昔も今も変わりませんが、DXによって業務は大きく変わっていることをお見せしたいですね。

Overview [概要]

◼所在地 〒950-1102 新潟市西区善久823番地
TEL.025-377-1500㈹ FAX.025-377-1501
◼創業 1954年2月
◼事業内容 総合建設業(土木、建築、舗装、管・電気工事等の企画・設計・施工・管理)、測量業、不動産業、太陽光発電業
◼資本金 9,000万円
◼売上高 204億円(2023年5月期)
◼従業員数 195人(グループ全体400人)
◼支社 西蒲原本店機材センター、上越支店、不動産販売センター、県央営業所、中越営業所、下越営業所
◼ホームページ https://www.n-hirose.co.jp/
◼ヒロセグループ ㈱北陸ジオテック、㈱ヒロセの介護、㈱ヒロセの賃貸 他9社