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地元コメ農家と協業 持続可能な稲作目指す

代表取締役社長 COO
髙木 政紀

今年のトピックは。

 当社は「ライスイノベーションカンパニー」というビジョンを掲げ、コメの可能性を最大限に引き出す活動を推進してきました。今年2月には、阿賀野市のコメ農家の方々と「合同会社ナイスライスファーム」を設立。約28ヘクタールのコメ栽培からスタートします。県内の持続可能な稲作を実現するため、農家の皆さんと手を取り合いながら協業体制を築きます。農家の後継者不足や高齢化、資材・燃料高騰などの問題を乗り越える一助になればと考えています。ナイスライスファームで収穫した米の一部を使用した米菓や米粉パンの展開も視野に入れています。

経営戦略をお聞かせください。

 海外事業においては今年、アメリカのTHフーズ社を連結子会社化します。これにより海外事業の売上比率が40%近くになる見通しです。THフーズはうす焼タイプの米菓を30年以上共に製造してきた歴史ある会社です。亀田製菓が創業以来培ってきた品質力と技術力を融合させ、新しい価値ある商品を広く展開することで北米市場の拡大を図ります。アジア市場では、国を越えたクロスボーダー取引が拡大しています。亀田製菓グループのリソースを最大化することで、世界中に日本の米菓の魅力をお届けしてまいります。
 食品事業では、亀田製菓グループで長期保存食の製造販売を行う尾西食品(東京)の新工場がこの春、宮城県内に完成予定です。高まる需要に応え、どのような場面でも安心してお召し上がりいただけるおいしい食を提供いたします。
 また、亀田製菓が長年の研究の末に見出した機能性素材である、コメ由来の植物性乳酸菌K-1はその汎用性の高さから国内外で非常に高い評価を得ています。ライセンス契約を結んでいるケリー社(アイルランド)を通じた海外展開にも期待しています。

社内体制の変革も進めています。

 独自価値創造型企業になっていくため、裁量権の多くを現場に移譲。執行役員は担当部門の枠を越えて活発に行動し、発言してくれるので心強いですね。今は従業員の考える力を養い、アイデアを生むボトムアップの時期と認識しています。

若い頃の自分へのアドバイスは。

 社会人になりたての自分に「仕事以外でも幅広くチャレンジして」と言いたい。例えば異文化に触れる、英語を学習するなどに挑戦していたら、視野と視座が今より広くなっていたかもしれませんから。

Overview [概要]

社屋外観
◼所在地 〒950-0198 新潟市江南区亀田工業団地3丁目1番1号
TEL.025-382-2111
◼設立 1957年8月
◼事業内容 菓子・食品の製造販売
◼資本金 19億4,613万円
◼売上高 955億3,400万円(2024年3月期)
◼従業員数 4,040人(連結、2024年3月31日時点)
◼支店 全国6支店(仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)他18エリア
◼国内グループ会社 11社
◼海外グループ会社 8社
◼ホームページ https://www.kamedaseika.co.jp