ホーム > ナミックス 株式会社

5年後10年後を見据えた経営戦略で勝機

代表取締役社長
小田嶋 壽信

最近のトピックをお話しください。

 新型ウイルス禍を経て、対面でのビジネスが再開しました。私たちの製品作りは営業と技術者が同行訪問し、お客さまの声を聞くことから始まります。再び世界中へ足を運べるようになり、改めて顧客ニーズにフォーカスした経営に立ち返ります。
 今年1月に米ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市には、これから花開く最新技術が集結しており、特に当社の製品が使われる分野でもあるAIとEV(電気自動車)に将来性を感じました。
 今後の需要拡大に応えられるよう、新潟市西区に新工場の計画を進めています。延べ床面積は本社工場の約1・6倍で、竣工後は本社工場との役割分担を踏まえてメインの製造拠点としていく考えです。
 一方、農業分野では、新潟市北区でスマート農業、西蒲区で観光農園事業に取り組み、今年の末には試験場が完成する予定です。植物を育てるには温度・湿度管理と光の波長や水の管理が重要なポイント。私たちが工場内で使っている技術を生かしながら、フルーツなどの屋内栽培を手始めに、付加価値向上とコスト削減の実験に取り組みます。

地域貢献にも熱心ですね。

 サッカーJ1アルビレックス新潟やアルビレックス新潟レディース、日本野球機構(NPB)イースタン・リーグに参加するオイシックス新潟アルビレックスBCの支援などを通じ、新潟のスポーツがさらに発展し、地元全体が元気になることを願っています。私たちの作る製品が直接県民の皆さんの目に触れる機会は少ないですが、文化・スポーツの支援を通じて当社の認知度が上がってきていることを感じます。
 新潟市北区濁川地区の社屋再編の際は、近隣児童が通学でも使う歩道を市に提供し、街灯などの環境も整えて、小学生の安全な登下校を見守っています。また昨年8月には市内の企業とともにまちづくり開発会社「ふるまち樽拳(たるけん)」の設立に参画しました。創業の地であり、これまで私たちを育ててくれた古町エリアのにぎわいづくりに貢献したいですね。

次世代のリーダーに望むことは。

 リーダーはこれから進むべき道を見せる立場だと考えます。みんなが一歩ずつ前へ出られるように、夢や大志に向かう道を明確に示し、メンバーをサポートする。その際に大切なのがコミュニケーション能力で、メンバーとしっかり対話しながら、リーダーシップを発揮できる人が増えてほしいと思います。

Overview [概要]

津波避難ビルとして地域と連携する管理厚生棟
◼所在地 〒950-3131 新潟市北区濁川3993番地
TEL.025-258-5577 FAX.025-258-5511
◼設立 1947(昭和22)年2月17日
◼事業内容 エレクトロケミカル材料の研究・開発、製造、販売
◼資本金 8,000万円
◼売上高 669億円(2023年度見込み)
◼従業員数 727人(2024年3月末現在)
◼営業所など 営業所:東京・大阪 研究所(ナミックステクノコア):新潟市北区島見町 工場:新発田市 海外拠点:米国、台湾、韓国、中国、ドイツ、シンガポール
◼グループ会社 ㈱タック・エンジニアリング
◼ホームページ https://www.namics.co.jp