ホーム > 三条市立大学

「産学連携実習」でイノベーションを創出

理事長・学長
アハメド
シャハリアル

昨年度は3年生の「産学連携実習Ⅱ」が初めて実施されました。

 「産学連携実習」は学生が地域企業の現場を体験するプログラムです。提携先の企業は150社以上で、2年次には3社に各2週間、3年次は1社に16週間(約4カ月)通います。大学内で学んだ知識と現場体験を結び付けることで、プロとしての実践力をより高度に獲得することが狙いです。
 昨年度、初めて長期実習を体験した3年生は、大きな学びを得ました。企業担当者からも「学生のアイデアから刺激を受けた」と好評で、ポジティブなフィードバックを多く頂いています。また、実習後の報告会では学生全員が実習で学んだことを発表し合い、お互いの知見・経験を共有しました。この「コモンズ=横の学び」を行うことが新たなアイデア、イノベーションにつながると考えています。

入学者選抜方法の変更を検討しています。

 2026年度入学者選抜から「総合型選抜」を採用する予定です。具体的な試験方法は現在検討中です。学力を重視した選抜は研究者を育成するなら正解ですが、企業の価値を高める人材を育てるなら他の素質にも注目すべきです。受験生には「自分の得意分野を生かして社会をこう変えたい」という思いをぶつけてほしいと期待しています。本学で学び飛躍したい、世の中を好転させたいと意欲を持つ人を全国から発掘していきます。

今年で開学4年目を迎えました。

 本学は学力を向上させることに加えて、「人間としてどう成長したか」を重視しています。質問の受け答えや立ち振る舞いの力を身に付けるなど、即戦力につながる育成に力を入れています。
 産学連携実習で関わった企業担当者からは「学生が人として成長していることに驚いた」と評価されています。人としての成熟にゴールは定められませんが、本学のミッションの一つである人材育成は、期待通りの成果を得られていると感じています。

次世代のリーダーに望むことは何でしょうか。

 「市場を見極めて売るスキル」です。燕三条はものづくりのまちですが、もはや「作る」機能だけでは競争力が脆弱(ぜいじゃく)です。これから学生たちが企業で中核的な立場になるには、どこへどのようにモノを売るか戦略部分を考えるスキルが重要です。本学ではその能力を伸ばす教育を行っていきます。

Overview [概要]

校舎全体が一目で見渡せる3層吹き抜けの大階段「アカデミックステップ」
◼所在地 〒955-0091 三条市上須頃5002番地5
TEL.0256-47-5511 FAX.0256-47-5512
◼開学 2021(令和3)年4月
◼学部・学科 工学部:技術・経営工学科
◼学生総数 333人
◼専任教員数 21人
◼ホームページ https://www.sanjo-u.ac.jp