最近のトピックをお話しください。

　新型ウイルス禍が明け、人の動きも活発になってきました。講習会や勉強会はリアルでもウェブでも開催できるようになり、社員のスキルアップが効率的に進んでいます。
　一方で社会情勢による価格高騰が止まりません。燃料や人件費、円安も影響し、値上げの局面が続きます。医療材料の多くは国・保険により製品別に償還価格が定められており、医療機関はその価格内での納入を希望されることが多いですが、メーカーは値上げ姿勢を強めています。
　そしてトラック運転手の時間外労働が制限される「物流の２０２４年問題」は私たちの業界においても大きな問題です。必要な時に医療機器を取り寄せる製品循環型ビジネスに支障が出てしまいます。そこで、ディストリビューションセンター（ＤＣ・在庫型物流センター）を再編し、県内外の拠点に商品を集約。さらに物流を担う会社「クロスロード」を設立し、医療のための地域物流インフラを構築しました。

安定した地域医療のために、とても心強いです。

　医療機器は必要な時必ずそこになくてはいけないもの。きちんとメンテナンスされた医療物資を保管する各地のＤＣと、物資の補給体制を整えることで、配送の効率を高め、コストの削減にも挑んでいきます。ＤＣからの２次配送の効率も高まり、緊急時にあってもすぐ対応できる体制が整いました。災害に対しても盤石の体制で臨みます。
　昨年には、宮城県仙台市の丸木医科器械と経営統合し、東北エリアの強化も進んでいます。前身のジェイメディカルと源川医科器械の合併から４年、グループ全体では社員千人以上、売上１,１００億円以上と、県内では圧倒的なシェアを持つに至りました。エリアの特色を知り尽くしている私たちに安心してお任せいただけたらと思います。
　命を守る仕事はなくなりません。人の身体を健康にするものを扱う社員には、笑顔と元気な挨拶が大事だと話しています。女性が活躍できる場も増えています。

次世代のリーダーに望むことは。

　新型ウイルス禍や物価高などが波として押し寄せる現代。さまざまな問題が企業経営を圧迫しています。まだまだ荒波は来るでしょう。そうした時代を乗り越えられるアイデアや推進力、体力、精神力が必要なのではないでしょうか。たくさんの波を受けてもきちんと立ってくれるリーダーに期待します。