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日本酒の価値を伝え続ける 意志貫き変化に挑む

代表取締役社長
峰政 祐己

昨年は米不足が話題となりました。

 当社ではある程度の量を確保できましたが、酒米は約1.6倍、仕込みに使う一般米は約2倍と価格が高かったのは痛手でした。
 また、これまで酒造りは冬の寒い時期に行うものとされてきましたが、温暖化の影響を考え、通年で酒造りができる施設を整えました。同時に倉庫を新設し、酸素に触れず瓶詰めを行うラインを設け、タンクではなく瓶貯蔵ができるようにしました。
 近年は冷酒のようなフレッシュな酒が人気で、スパークリングなど新しいタイプの日本酒も増えています。酒造りの環境を見直し、若い社員たちのモチベーションを上げるよう、今後も取り組みを進めます。

今年のトピックをお話しください。

 この秋に吉乃川は大きく変わることをお伝えしたいと思います。当蔵は470年余りの歴史を持っていますが、おいしい食事に合う酒を造りたい、長く酒の価値を伝え続けられる蔵でありたい、というゴールは変わりません。ただ、積み上げてきたものが時代からずれているなら勇気を持って壊し、整え、つくり直す必要があります。吉乃川のストーリーを私たち一人一人がきちんと伝えられるよう、変化していきます。
 それは精米歩合や原料の見直しかもしれない。もちろん価格の見直しもある。「どこで吉乃川と触れ合っているのか」の再確認も含め、一本の筋を通しながら変わっていきます。私の座右の銘は「変わらないために変える」。毎日「吉乃川を飲みたい」と言ってくださる方のために酒を造り、その価値を伝えていきます。
 日本酒は世界中で飲まれていますが、米国では日本食や寿司と合わせて楽しむ人が多いですね。アルコール度数が低い酒は「ヘルシー」と捉えられており、カクテルの素材としても使われています。米国向けのプライベートブランドも好評でした。アジア向けにもまだまだ伸びる可能性はある。たくさんの方々に食事のお供として吉乃川を選んでいただけるよう、これからも努めていきます。

蔵のある「醸造の町 摂田屋」を訪れる人も増えていますね。

 東京から新幹線で1時間半、明治や大正の建物が残る景観や雰囲気に引かれ、少しずつ人が増えている実感があります。個性豊かな地元の人も、まちの魅力になっています。
 ただ、県内の他の酒蔵が旅の「目的地」になっているのに比べ、摂田屋はまだ「立ち寄り地」にとどまっています。このまちをもっと知って、楽しんでいただきたいですね。

Overview [概要]

吉乃川ファンとの接点づくりの場となる「醸蔵」
◼所在地 〒940-1105 長岡市摂田屋4丁目8番12号
TEL.0258-35-3000代 FAX.0258-36-1107
◼創業 1548(天文17)年
◼事業内容 清酒製造販売
◼資本金 2,100万円
◼従業員数 80人
◼支店 東京支店
◼ホームページ https://www.yosinogawa.co.jp/