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高圧ガスと化学品輸送に特化 新潟を新たなハブに

常務取締役
新潟支店 統括
岩崎 祐世

事業内容をお聞かせください。

 親会社の日本コンセプトはISO(国際標準化機構)規格に準拠したステンレス製タンクコンテナを約1万個保有し、世界中で化学品を中心とした液体貨物を安全かつ効率的に輸送しています。液体貨物のほとんどは危険物。一度コンテナを使用したら、品質を保つために内部クリーニングとメンテナンスが必要ですが、日本コンセプトは全国8カ所の自社拠点でクリーニング、メンテナンスを徹底して行っています。また輸入品の中には常温で固化するもの、粘性の高いものが多く、顧客へ納品する前に溶かす作業が必要です。拠点には加温施設を設けており、タンクコンテナの付加価値を高めています。
 2017年からはフロンガスの回収、再生、無害化をはじめ、高圧ガス用タンクコンテナを利用した高圧ガス事業を開始しました。高圧ガス事業拡大のため、23年に設立したのが日コン外航ガスタンクケミカルです。
 新潟では従来出張所として液体貨物用タンクコンテナのクリーニング業務を行ってきました。高圧ガスとケミカルの両方を扱える拠点として整備を進め、今年より新潟支店が本格的に稼働することとなりました。

新潟支店開設の狙いは。

 お客さまの貨物は韓国、中国、台湾、東南アジアからの輸入が多いため、位置的に有利で港湾設備も整っている新潟港は大きな可能性を持っています。主に北関東のお客さまは太平洋側の関東の港を利用していますが、首都圏の道路や港が混雑し、搬出入には長時間の待機を強いられています。新潟港へ貨物を誘致することにより、渋滞、待機時間が大きく緩和され、お客さま、そして地域へ貢献できると考えています。
 高圧ガスは輸入通関前に高圧ガス検査が必要ですが、そのためには高圧ガスが貯蔵できて、かつ保税エリアでなければなりません。新潟支店は、その両方の法的許認可を受けているため、検査後の通関もスムーズで、顧客の納品希望に応じて短期、長期保管が可能となっています。
 また半導体製造用の特殊ガスや水素などの運搬に使用する40フィートチューブトレーラーが将来増加すると予測され、新潟支店でも検査、メンテナンスを行う計画です。半導体製造工程の洗浄液にする液体化学品は非常にデリケートで、容器の洗浄でも極小の不純物も許されません。新潟支店では限りなく不純物を取り除いた超純水製造装置も導入しており、すでに依頼を受けていますので、この事業も広げたいですね。

Overview [概要]

フロンガスをはじめとする各種高圧ガス用タンクコンテナ
◼所在地 〒950-3131 新潟市北区濁川4307-1 TEL.025-383-6728
本社:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-7
大手町フィナンシャルシティ サウスタワー15階 TEL.03-3507-8812
◼設立 2023年6月1日
◼事業内容 フロンガスの回収・再生・破壊・除害・保管を始めとした取扱い、高圧ガス容器の検査・整備業、貨物利用運送事業、倉庫業、保税倉庫業
◼資本金 1億円
◼売上高 単体10億926万円(グループ連結182億2,947万円)
◼従業員数 単体15人(グループ連結182人)
◼支店 京葉臨海支店・阪神支店
◼グループ会社 日本コンセプト株式会社(東証プライム上場)
◼ホームページ https://www.n-concept.co.jp/