新発田発 唯一無二の業態を世界へ

山本 太郎 氏
昨年は国内・海外合計1,000店舗を達成しました。
昨年最も印象的な出来事でした。新発田市で創業して32年、ゴールではないですが一つの達成。支えてくださった皆さまに感謝しています。
新店オープンの日は、開店に合わせて来てくれたお客さまと会話するのが楽しみです。ハードオフ巡りをしてくれている、コアなファンがいるんです。国内全店を制覇している方も10人以上います。チェーン店といえば全国どこでも一律のサービスが一般的ですが、ハードオフには店ごとに個性がある。だからハードオフ巡りが成り立つ。それをわれわれの強みとして今後も磨き、お客さまとの関係性を深めていきます。
社員がお客さまとの結び付きを強めながら個性を磨いていくことは、やりがいのある職場づくりの上でも重要です。当社の離職率は小売業平均の半分ほど。結婚などで転居しても希望地域で働ける制度や、引っ越しを伴う転勤のないローカル社員制度も整えています。
昨年は1カ月以上の育児休暇を取得した社員が復帰する際に支給する「育児休業復帰祝金」制度を導入。減額分の給与を補償し、男性社員の育休取得率向上を目指します。当社は女性社員の割合が低く、2030年までに30%に引き上げることを目指し制度の見直しに着手しました。しかし女性が働きやすい環境は結局のところ、誰にとっても働きやすい環境。唯一無二のハードオフの業態には、正社員の厚みが何よりも大事ですから、これからも就業環境改善は続けていきます。
海外展開の状況はいかがですか。
海外19店舗をバックアップし、今後の展開戦略を立案する部署として4月にグローバル事業部を設置しました。ゲームやアニメなど、日本のコンテンツの人気もあり、海外展開には大きな可能性を感じています。それを具体的な戦略にしていくのがグローバル事業部の役割。ハードオフは日本で生まれた独自性の高い業態で、海外にはまだ浸透していません。世界の人々に知ってもらうことでどんな変化が生じるか、未来に心躍ります。当社にとっての「成長」とは何か、グローバル展開によって見えてくるのではないかと思います。
若い頃の自分へのアドバイスは。
将来国境の壁は低くなると教えられ、若い頃から海外を経験してきたつもりですが、想像していた以上に壁は低くなっています。海外に身を置く経験を、もっとたくさんした方が良いと伝えたいです。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒957-0063 新発田市新栄町3-1-13 TEL.0254-24-4344 |
◼設立 | 1972年7月25日 |
◼事業内容 | 中古品の買い取り・販売(リユース) |
◼資本金 | 16億7,600万円 |
◼売上高 | 直営301億円、国内チェーン646億円(2024年3月期) |
◼従業員数 | 正社員731人、準社員・パート3,833人(2024年3月期) |
◼店舗 | 1,012店舗(2025年3月期) |
◼グループ会社 |
(国内)リンクチャネル㈱、㈱エコプラス (海外)台湾海德沃福股份有限公司、ECO TOWN USA INC.、ECO TOWN USA FRANCHISING INC. |
◼ホームページ | https://www.hardoff.co.jp/ |