情報通信環境整備や低炭素社会への貢献も

佐藤 善昭 氏
業況はいかがですか。
新型コロナウイルス禍が広がり始めた2年前には、設備投資がためらわれる傾向がありましたが、昨年から前向きな動きが見られるようになりました。
全社的には昨年、21年ぶりに本部体制を見直し、営業、エンジニアリング、電力インフラの3本部体制としました。狙いは営業窓口の一元化や営業戦略共有化による一般工事分野の受注の拡大、生産性の向上などです。主要施策として関東圏での収益拡大とリニューアル営業の強化、海外事業強化を継続しています。
新潟支社管内において、注力することをお話しください。
新潟県内の電力供給設備の工事対応や建築各社との取引の継続、街づくりへの貢献やリニューアル営業の強化に注力します。幅広い分野で社会の飛躍的成長に貢献するという5Gに代表される情報通信環境整備の動きにも対応できるよう準備していきます。また、低炭素社会を目指しカーボンニュートラル・CO2削減を進めようという社会的な機運がみられることから、再生可能エネルギー関連工事や省エネルギーなどで実績のある当社としても、さらに取り組みを進めていきます。
商業的な案件に加え個々の企業内における取り組みが進むものと期待されますので、当社から提案できる設備関連分野の展開をより一層広げていきたいと思います。社内においても電気自動車(EV)への転換や自社建物のZEB化(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)が順次進められる予定です。
若い世代へのメッセージをお願いします。
当支社および県内営業所勤務の社員の約8割は新潟出身です。異動により勤務地が変わることもあるのですが「地元の電力設備やインフラを自分たちが守る」という誇りを持って仕事に励んでいることを頼もしく思っています。
伝えたいのは「読書の勧め」です。ウイルス禍の影響もあってリモート会議なども増えましたが、社内外の皆さんとコミュニケーションを取り、自分の考えを理解してもらうには豊かな語彙(ごい)力や表現力が必要です。読書はそうした力を養うのに最適。当社はチームで業務に当たっており、現場で安全に作業を進めるためには、言葉による意思疎通が重要です。言葉の持つ力は人間関係づくりにも役立ちます。ジャンルは問いませんが、たくさん本を読んでほしいですね。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒950-0082 新潟市中央区東万代町9番16号 TEL.025-245-0331 FAX.025-243-7360 |
◼創立 | 1944年10月 |
◼事業内容 |
東北電力㈱電力流通設備の建設・維持・修繕。 さまざまな施設の電気・空調・給排水・情報通信設備工事。 計装・土木・建築工事・リニューアル工事など |
◼資本金 | 78億390万円(プライム市場) |
◼従業員数 | 3,747人(2021年3月31日現在) |
◼主な事業所 |
本社(仙台)、東京本部、北海道支社、横浜支社、 大阪支社、青森支社、岩手支社、秋田支社、宮城支社、 山形支社、福島支社、新潟支社 |
◼ホームページ | http://www.yurtec.co.jp/ |