昨年は独自のオンラインショップが好調だったそうですね。

　冬期のスキー場リフト券販売は10年以上前から対面で行っていたのですが、新型ウイルス禍でオンライン販売に移行しました。昨年度は当社も参加する全国ＦＭ放送協議会（ＪＦＮ）内の近県の数局と連携。ＳＮＳ広告も展開し、前年度の約２倍の売り上げを達成しました。今後はゴルフ場プレー券と温泉宿泊券も販売予定です。歴史の浅い当社のオンラインショップが支持されるのは、ＪＦＮ系列のＦＭ局という安心感も大きいと考えています。

４月から９月までの観光応援キャンペーン「LET’S GO TO NIIGATA」も好評です。

　今年で５年目になります。期間中の毎週土曜日に県内の観光地から「サタナビ」を公開生放送。ＳＮＳも連動してリスナーの声を取り上げ、地域の人だけが知る情報を投稿してもらい番組に反映させています。リスナー同士で情報を追加し合うなど、活発なやり取りで人気です。

この10年、県内のラジオ聴取率でトップです。

　ビデオリサーチ社の聴取率調査では、平日午前７時から午後７時まで、12歳から69歳で59％とトップシェア。インターネットでラジオが聴ける「radiko（ラジコ）」単体でも県内の民間放送局２局中のシェアで平日約60％です。
　開局から36年間で築いたリスナーとの厚い信頼関係を裏切らず、これからも聴取率県内ナンバーワンを維持するのが目標です。そのためにみんなで努力を続けます。
　また今年、第65回新潟広告賞で当社の制作したラジオＣＭがグランプリを受賞。当社も制作社賞を受賞したのはうれしかったですね。

災害時の情報伝達もラジオの重要な役割です。

　元日の能登半島地震発生後は即座に地震情報を伝える番組に切り替えました。リスナーから多数情報が寄せられるとともに、「いつもの声を聞いて落ち着いた」という感想も届きました。パーソナリティーが、リスナーの不安に寄り添った情報伝達を心掛けたからでしょう。今回得た知見を今後の災害時対応に役立てます。

次世代のリーダーに望むことは。

　時代の変化に対応し、怖がらずにどんどんチャレンジしてほしい。何にでも好奇心旺盛に挑み、リーダー自身が楽しんで仕事をしていれば、社内の雰囲気も良くなり、社員のアイデアも生まれやすくなります。