大規模投資を敢行 持続可能な社会へ貢献

大桃 満 氏
最近のトピックをお話しください。
昨年は、元日の能登半島地震発生直後に被災地へ1,000台弱の暖房器具を支援物資として送ることから1年がスタートしました。災害や緊急事態の際に何ができるかを常に考え、被災地の支援を続けています。
業績面では、昨年の記録的な猛暑の影響で、エアコンの販売が好調に推移し、特にウインドエアコンが北日本地域で伸張しました。また、補助金の後押しもあり、エコキュートの販売も好調に推移しています。
当社が世界で初めて販売したエコキュートをはじめ、エアコンなどのヒートポンプ商品は成長分野であり、今後も市場の拡大が見込まれます。さらに環境面での貢献度が高く、サステナビリティー推進の面でも重要な商品となるため、引き続き注力していきます。今年2月には、長岡工場に6億5千万円の大型投資を行い、ヒートポンプ機器の生産体制を強化。サステナビリティーの取り組みとして、昨年11月には温室効果ガスの排出量削減を目指し、本社社屋で使用する電力相当分を水力発電由来のCO2フリー電力に切り替えました。
今後力を入れることは。
昨年度は第9次中期経営計画(9次中計)の最終年度でした。人材の流動化が進む中で、引き続き「人財活力の向上」を重視し、若い世代に選ばれ、魅力を感じてもらえる企業を目指して、全社的に制度等の刷新に取り組んでいます。その一環として、昨年は服装の自由化を実施し、一部の部署でフレックスタイム制度を試行。また、育児休暇の取得率は100%を達成しましたが、今後は取得日数の増加が課題となります。
9次中計で掲げた三つの基本戦略は、次期中計でも引き続き注力していきます。一つ目は「ヒートポンプ・電化事業の拡大」です。他社との協業を通じた製品開発にも力を入れています。二つ目は「楽から楽しい」への事業領域拡大です。「OUTFIELD(アウトフィールド)」ブランドの商品ラインアップの充実を図るとともに、異業種とのコラボにも積極的に取り組んでいきます。三つ目は「業務合理化による高コスト体質からの脱却」です。生産性向上や製品開発のスピードアップを目指し、各部門で推進中です。
若い頃の自分にアドバイスするとしたら、どんな言葉をかけますか。
英語が苦手なので「もっと勉強しろよ!」「聞き取りくらいは、できるようになれよ!」と言いたいですね。あとは「感謝の言葉を素直に言える人間になれよ」とも声をかけたいです。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒955-8510 三条市東新保7-7 TEL.0256-32-2111 FAX.0256-35-6892 |
◼創業・設立 | 創業:1937(昭和12)年4⽉ 会社設⽴:1950(昭和25)年7⽉ |
◼事業内容 | 暖房機器、空調・家電機器、住宅設備機器の製造・販売 |
◼資本金 | 74億4,900万円(2024年3月31日現在) |
◼売上高 | 820億4,600万円(2024年3月期) |
◼従業員数 | 連結2,138人 単体1,588人(2024年3月31日現在) |
◼主要営業拠点 | 札幌支店、青森支店、仙台支店、北関東支店、首都圏支店、新潟支店、金沢支店、名古屋支店、大阪支店、広島支店、福岡支店他55営業所 |
◼グループ会社 | ㈱新井コロナ、㈱今町コロナ、㈱栃尾コロナ、コロナサービス㈱、コロナ物流㈱、コロナリビングサービス㈱、⼤和興業㈱、㈱サンライフエンジニアリング、㈱コロナテクノ、㈱⾦⾠商事、札幌コロナ物流㈱、㈱コロナファイナンス |
◼ホームページ | https://www.corona.co.jp/ |