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多様な接点構築 本に親しむきっかけづくりを

代表取締役社長 CEO
清水 大輔

経営戦略についてお話しください。

 一昨年策定した中期経営計画で、2024年からの3年間で目指すことを明らかにし「『持続可能な書店創り』へのチャレンジ」という方針を掲げました。読書というかけがえのない文化を継承していくため、書店のリモデルをはじめとした事業の再構築を行っていきます。
 初年度の昨年は、店舗では文具雑貨の伸びが100%以上と好調で、書籍に関しては年間360本ほどの企画を出版社と一緒に実行しました。目標に向かって今年も尽力しますが、将来を見据えての取り組みにも注力していきます。

「まちの本屋さん」が減り、本に触れる機会も減っています。

 書店のない自治体は全国で30%ほど。県内では妙高市がそうです。本とのタッチポイントである書店がなくなることは、文化や知識へのアクセス機会が減少すること。集客力・収益性の高い事業モデルに転換していくことが急務と考えます。
 当社が運営する書店は、コーヒーを飲みながら読書を楽しんだり、コスメや雑貨、食品を買うついでに本を選んだりできるライフスタイル提案型の店となっています。実店舗の強みを生かし、新たな顧客体験を提供して本との接点を増やしていきます。さらにECやグループ企業とも連携し、顧客満足度向上に努めます。

店舗以外での取り組みは。

 さまざまな方法で本に触れる機会、手に取る機会、読む機会を増やしていきたいと考えています。例えば本を人に贈る文化を創る。父の日や母の日、バレンタインデーなどの記念日に、相手と同じ誕生日の作家の本を贈るのはどうでしょうか。
 また当社はサッカーJ1・アルビレックス新潟のパートナー企業です。昨年の「トップカルチャー蔦屋書店サンクスデー」では、オリジナルブックカバーが当たるキャンペーンを実施。今年は全選手に「史上最高の本」を挙げてもらい、選手ごとの「本袋」を作る予定です。「推し」と本でつながるのも楽しいですよね。
 自分が読み終えた本を、そこにある本と交換できる「みんなで作るライブラリー」にも取り組み始めました。本社や運営するサッカースクール「グランセナ」に設置しています。
 本を身近に感じてもらえる接点づくりを今後も強化していきます。

若い頃の自分へのアドバイスは。

 ずっと、その時のベストを選択してきたので、あまり後悔はないんです。若い頃の自分には「人生を楽しんでる?」と聞きたいですね。

Overview [概要]

本社エントランス
◼所在地 〒950-2022 新潟市西区小針4-9-1
TEL.025-232-0008 FAX.025-265-1260
◼設立 1986年12月
◼事業内容 蔦屋書店事業、ゲーム・トレカ販売事業、スポーツ関連事業、訪問看護事業、Café事業
◼資本金 1億円
◼店舗所在地 新潟、長野、群馬、埼玉、東京、神奈川、茨城、宮城、岩手
◼グループ会社 ㈱トップブックス、㈱グランセナフットボールクラブ、㈱ワーグルスタッフサービス、㈱メソッドカイザー
◼ホームページ https://www.topculture.co.jp