在宅医療現場で貢献する薬剤師を育成

永田 浩史 氏
昨年6月に就任されました。抱負をお話しください。
山形にも一部店舗はありますが、われわれは新潟の企業です。従来から重視してきた地域密着、地域への貢献をさらに深めていきます。
昨年中は4月、6月に新店を出しましたが、医院の閉鎖に伴って閉店した店舗もあります。医院は地域の重要なインフラの一つ。医療機器メーカーや銀行などと連携し、医院継続のお手伝いをしていきます。
また昨年は各地で新型ウイルスのワクチン接種に積極的に協力し、その数は7万件ほどに達しました。抗原検査キットを薬局に設置するなど、地域の感染対策も図ってきました。今後は治療薬の投与も始まりますから、患者さん一人一人に合った対応をしていきたいですね。
新型ウイルス禍で通院控えも多かったようです。
一度は戻ったのですが、今年初めから新規感染者数増加で再び通院を控える方が増えました。服薬を管理している患者さんに対しては電話でフォローアップしています。感染を避けるのは重要ですし、われわれも神経を使っていますが、そのために持病が悪化することのないよう、できる限りのことをしています。
今後の見通しをお聞かせください。
この4月に診療報酬が改定され、薬剤師はこれまで以上に医療現場での貢献が重視されるようになりました。特に在宅医療と介護施設で薬剤師のマンパワーが必要とされています。処方箋に合わせて調剤するだけでなく、一人一人の患者さんと向き合っていくことが必要になります。
全国的には「薬局の数が多すぎる」と言われており、一歩二歩先を見据えた展開ができない薬局は淘汰(とうた)されていくという環境です。高齢化が進んでいる中で、薬局へ来訪できない患者さんが増えてきています。この先も来られなくなる患者さんがさらに増えると想定され、ここにどう対応するかが焦点になっています。在宅医療には以前より取り組んできましたが、薬剤師個人の経験によるところが多く、薬局によって深度に差がありました。現在は、在宅医療のクリニックと連携して経験を積んでもらっています。「ロボットにはできない仕事」をどれだけできるかが重要だと感じています。
求職者へのメッセージを。
県内外から積極的に人材を求めています。薬剤師は場所を選ばない仕事。県外で活躍する方も、ライフステージの各段階で故郷へ戻る選択肢が現れたら、思い出してほしいですね。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒950-0162 新潟市江南区亀田大月2-5-38 TEL.025-383-1200 FAX.025-383-1201 |
◼創業 | 1948年6月 |
◼事業内容 | 保険調剤薬局・医薬品販売・開業支援 |
◼資本金 | 300万円 |
◼売上高 | 151億円(2021年3月期) |
◼店舗数 | 105店舗 |
◼従業員数 | 600人 |
◼薬剤師数 | 323人 |
◼ホームページ | https://kyoueido.net/ |