新社名でブランド力強化・グローバル展開加速

佐藤 豪一 氏
今年4月に社名とブランド名を統一しました。
海外ではブランド名の「AIRMAN(エアマン)」が知られており、国内でも広く認知されています。よりブランド力を強化し、グローバル企業として飛躍、発展を図ります。売り上げ全体の中で海外比率は最高40%台ですが、半分くらいまで引き上げるのが目標。もちろん国内市場も大事にしていきます。新社名をアピールするため私自身がヒーロー役でCMに出演したところ、大きな反響がありました。好意的な意見が多くありがたいです。
業績が好調です。
2024年3月期は円安が追い風になり、アメリカやアジアへの輸出が伸びました。一時期、アメリカでの販売がスローダウンしたこともありましたが、国内での売り上げが伸長したため、前年比で増収増益となりました。当社はエンジンコンプレッサ市場では国内シェア第1位、世界第2位。エンジン発電機市場シェアでは国内第2位、世界で第7位。世界情勢を慎重に見極め、好調な売り上げにあぐらをかくことなく、地道にシェアを拡大していきます。
脱炭素に向けた動きは。
水素を燃料とするコンプレッサや発電機の実用化に向け、水素エンジン専用試験場を建設予定です。地球は子どもたちから預かっているもので、われわれ世代が良い環境にして次世代に渡すべき。未来に向けた研究開発に力を入れ、投資をしていきます。
人材確保への取り組みは。
社名を周知し、ブランディングに注力しないと人は集まりません。入社後は極力、自分がやりたい仕事ができるように配慮し、努力に見合った報酬が得られるように、また女性社員が役職に就いても仕事がしやすい仕組みを構築するなど、人事制度を改革しました。この数年、風通しの良い会社を目指してきた結果、部下が上司に建設的な意見を言えるようになってきています。若い世代の斬新な発想を引き出し、仕事に生かせればやりがいを感じるでしょうし、企業の成長にもつながります。
若い頃の自分にかけたい言葉は。
社会人になりたての頃、むやみに頑張ってしまい、肩の力を抜く部分とのさじ加減がうまくいかずに手こずった記憶があるんです。入社式では「自分を壊すほど頑張らないで」と伝えています。「頑張らないイコール逃げ」ではなく「戦略的撤退」。態勢を整えてまた攻めればいい。「発想の転換をしなさい」と言いたいですね。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒959-0293 燕市下粟生津3074 TEL.0256-93-5571 FAX.0256-94-7567 |
◼創立 | 1938年5月15日 |
◼事業内容 | エンジンコンプレッサ、モータコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車、ミニバックホーの製造・販売 |
◼資本金 | 34億1,654万円 |
◼売上高 | 519億円(2024年3月期連結) |
◼従業員数 | 761人 |
◼本支店 | 東京本社、北海道支店、東北支店、北関東支店、西関東支店、中部支店、大阪支店、中国支店、九州支店 |
◼グループ会社 | ㈱エーエスシー、イーエヌシステム㈱、㈱ファンドリー、HOKUETSU INDUSTRIES EUROPE B.V. 、AIRMAN ASIA SDN.BHD. 、AIRMAN USA CORPORATION 、上海復盛埃爾曼機電有限公司 |
◼ホームページ | https://www.airman.co.jp/ |