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脳神経、呼吸器医療を通し地域社会に貢献

病院長
大平 徹郎

昨年はどんな1年でしたか。

 脳神経、呼吸器の専門医療機関として多様な疾患に対応しながら、新型ウイルス診療も引き続き行ってきました。特に夏以降、第7波、第8波で激増したウイルス感染者のSOSなどを背景に、新潟市全体の救急車出動回数は過去最高を記録。当院も救急医療に精一杯取り組みました。その結果、救急車で受け入れた患者さんが1,180人と、当院史上初めて年間千人を超えました。
 「チーム西新潟」の仲間たちには、そんな自分たちの仕事に誇りと自信を持ってほしいですね。当院の広報誌「かれん」では、仕事内容や職員の思い、人となりを紹介しています。職員の家族にもぜひ見てほしいと思います。

地域とのつながりも大切にしています。

 当院は診療、臨床研究、教育、情報発信の四つを事業の柱としています。その情報発信の一環として20年以上にわたり市民講演会を開催。昨年はオンラインで4回ほど実施し、多くの方が視聴しました
 また毎年夏には、近隣の新潟市立真砂小学校の児童が制作した「大切な新潟の海を守ろう」というSDGsに関するポスターを院内で紹介しています。子どもたちは地域の宝であり、未来の新潟で活躍する主人公。病院も社会の一員として、子どもたちの願いや成長を後押ししていきたいです。

今年、力を入れることは。

 5月には新型ウイルスが第5類に引き下げられ、これまでの緊迫感がなくなることが予想されます。しかし将来発生の恐れがある新興感染症に対しては、引き続き社会全体で備えていく必要があります。当院では職員一人一人が最適なパフォーマンスを発揮できるよう徹し、これまで通り適切な診療を提供することで地域社会を支えます。ウイルス禍でリハビリなどを控えていた方も多いですが、今後は医療体制がさらに整っていく予定です。ここ数年できずにいた支援の手を差し伸べる機会が増えていくでしょう。

新潟の元気のために必要なことは何でしょう。

 私たちにできることは、新潟の明るい将来になくてはならない医療人材の育成です。医学、看護といった医療系学生の実習指導・講義に引き続き協力するとともに、医師の基幹型初期研修病院の認定も目指しています。新潟の方々に頼られ、必要とされる「チーム西新潟」であり続けたいと思います。

Overview [概要]

◼所在地 〒950-2085 新潟市西区真砂1丁目14番1号
TEL.025-265-3171㈹ FAX.025-231-2831
◼設立日 2004年4月1日
◼事業内容 病院(呼吸器疾患、脳・神経疾患)
◼診療 呼吸器内科・呼吸器外科・脳神経外科・精神科(てんかん)・脳神経内科・神経小児科・小児整形外科・整形外科・放射線科・麻酔科(佐藤暢夫)
◼運営事業 療養介護事業所「さくら」、児童発達支援・放課後デイサービス・生活介護事業所「あかしあ」、訪問看護ステーション
◼職員数 577人
◼病床数 400床
◼ホームページ https://nishiniigata.hosp.go.jp/