持続可能な社会へ 協同組合の存在感発揮

登坂 康史 氏
今年は「国際協同組合年」だそうですね。
国連の「国際協同組合年」は2012年に続き2回目となります。国連は協同組合に対し、さまざまな分野で持続可能な開発目標に貢献しうる事業体であると評価しており、その認知を高め振興する取り組みに期待しています。すでに全国的な組織が立ち上がっているほか、新潟県でも2月に実行委員会が立ち上がり、協同組合への理解を広め、認知度向上に取り組むことを確認しました。
それぞれの協同組合が課題に取り組み、アピールしつつ存在感を発揮する1年にしたいと思います。私たちも「生協らしさ」を実証していきます。
力を入れている取り組みは。
コープにいがた、コープクルコの合併から3年、順調に推移しています。拠点整備は今年建設予定の中越地区の宅配センター統合が最後となり、26年度から稼働を予定しています。
昨年11月に初開催したイベント「コープデリにいがたフェスタ2024」には、8千人以上の方々にご来場いただきました。組合員だけではなく地域の方々も生産者やメーカーとの交流を深める機会となりました。今年も11月開催に向けて準備を進めています。
現在、県内の4世帯に1世帯がコープデリにいがたの組合員です。若い世代や高齢世帯にも認知を広げるため、イベントへの出展、「期間限定お試しセット」などの取り組みを増やしていきます。買い物に行くのが難しい方にもご利用いただきたいです。
一方で物価の急激な高騰により、値上げせざるを得ない商品も少なくありませんでした。また、米の確保ができず、抽選で販売したこともありました。十分な量を確保するとともに、生産者のご苦労も伝えていきたいと思います。
お得な「くらし応援キャンペーン」や、県内生産品や組合員に人気の商品などを集めた地域カタログ「にいがたじまん」、佐渡トキ応援お米プロジェクトにも力を入れます。佐渡との10年以上にわたる交流は、この先も長く続けていきたいですね。
若い頃の自分へのアドバイスは。
「やり切ったところで止まらないこと」。十分やり切ったと思ったところからもう1歩、もう1段。その先に思いがけないものが見えるかもしれません。若い頃の自分だけではなく、これからの人に伝えたいですね。コープデリ役職員の行動指針の一つである「挑戦と学び」につながっていきます。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒950-1194 新潟市西区山田2309-7 TEL. 025-201-5550 FAX. 025-201-5540 |
◼事業開始日 | 2022年3月21日 |
◼事業内容 | 宅配事業、夕食宅配事業、共済・保険事業 |
◼出資金 | 59億4,241万円(2025年2月20日現在) |
◼総事業高 | 285億7,551万円(2023年度) |
◼従業員数 | 501人(パート・アルバイト含む)(2025年2月11日現在) |
◼事業所 |
本部(物流センター・宅配事業センター併設) 宅配事業センター・夕食宅配事業センター(新潟市4・長岡市2・上越市1・佐渡市1) |
◼ホームページ | https://niigata.coopdeli.coop/ |