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技術力と提案力で雪国の困りごとを解消

代表取締役
町屋 敦司

今年は強烈な寒波に見舞われました。融雪の相談は多いでしょうか。

 そうですね、やはり融雪に関する相談は多いです。当社の屋根融雪装置「オンリーワン®」は通常1時間に3センチから5センチの雪を溶かす設計をしています。しかしこの2月の降り方は尋常ではなく、1時間に10センチ以上積もり、それが何時間も続く。雪に慣れた私たちでも驚異的な量で、降り始めから融雪装置を使っても追いつかない勢いでした。
 雪は大切な資源ですが、厄介者でもあります。地球温暖化が進む今、短時間で一気に降る「ドカ雪」は今後も増えます。雪かき、雪下ろしは本当に大変。この冬も雪で大勢の方が被害を受けました。当社の技術力と提案力で、雪の困りごとを一つずつ解消していきます。
 昨冬は妙高市など公共の建物に融雪装置を施工、春からは箱根のリゾートマンションや滋賀県の工場などに施工しました。北海道、東北、北陸からも依頼があります。代理店があるエリアでも、施工の規模が大きい場合や技術的に困難な現場には、新潟から出向いて工事を行うことがあります。

冬でも快適に暮らしたいという希望は全国共通ですね。

 日本家屋には隙間が多いですが、高気密にしなくても暖かく暮らすことはできます。富山高等専門学校(富山市)で教えていた折にかやぶき屋根の古民家再生に関わったのですが、寒い原因を探った上で、セラミックとアルミを上手に使うことで快適な環境にすることができました。熱の「伝導・放射・対流」のしくみを正しく理解し対策することが重要です。
 赤外線技術で省エネを追求し、夏は涼しく冬に暖かい環境をつくるのは私たちの強み。工法の改善を常に行い、より多くの方が取り入れやすい商品になるよう、コストダウンを図っています。

若い頃の自分へのアドバイスは。

 22歳の時、テニスの北信越大会で決勝に進出したことがあります。無心にプレーし、狙ったところにボールを打つことができました。あと1ポイントで勝てる、そんな時に「勝ち」を意識してしまったんです。力が入って逆転負けしてしまいました。人の3倍も5倍も死に物狂いで練習し、周囲の期待もありました。あの頃の自分に「無心であることは大事だよ」と伝えたいですね。
 お客さまとの会話の中でも、何を本当に求めているのか、「無心」になり集中して聞くことでくみ取ることができていると思います。

Overview [概要]

「オンリーワンⓇ」を応用し提案した「オンリーワンⓇ タイプF」複雑な形状・特殊な屋根にも対応
◼所在地 〒950-0154 新潟市江南区荻曽根1丁目4番22号
TEL.025-382-0339 FAX.025-382-0343
◼創業 1991年3月
◼事業内容 暖房・融雪システムの開発、販売、施工、薪ストーブの販売施工、赤外線反射断熱材の開発、販売
◼資本金 3,000万円
◼従業員数 12人
◼県内外代理店 48社
◼ホームページ https://www.yukigunikagaku.co.jp