印刷で培った経験・技術生かし多角的に提案
昨年は新工場を開設しました。
県内にあった3カ所の工場を2カ所に集約しました。約半年かけて新工場の稼働に向けた準備を行い、昨年12月に移行が完了。今年1月から新工場が本格稼働しています。新工場はパッケージ印刷に特化し、印刷機2台、型を抜く打ち抜き機、箱を貼り付けるサックマシンといった機械などの設備を導入し、生産能力はこれまでの3倍となりました。パッケージ印刷は年々需要が増加傾向にあり、中でもお土産や化粧品などでパッケージ印刷による高付加価値化が求められています。新工場では、当社が得意とする多色刷り、箔押しなどの特殊加工に加えて、県内では数少ない食品や薬品など厳格な衛生管理が必要な印刷にも対応していきます。
グループ会社全体での取り組みをお聞かせください。
島津ホールディングスは現在5社で構成されており、これまではそれぞれが特化した業務を行ってきましたが、昨年度から各社の交流を図っています。同じ印刷業務であっても商業印刷とパッケージ印刷では仕様も仕組みも異なります。各自があらゆる業務を請け負える体制づくりを整えていくことで、社員一人一人の多能工化を図ることが目的です。また、全従業員と年に1回、15分程度の個別面談を30年来続けています。それぞれに10年後の自分の立場や給与、家族の状況などを想定してもらうことで、長期的なキャリアデザインの意識付けができるようにしています。
印刷業以外の業務に関してはいかがですか。
印刷業という枠にとらわれることなく、ドローンを使用した撮影、ウェブマガジンの企画運営、テレビCMやウェブサイトの制作にも積極的に取り組んでいます。印刷会社は印刷という仕事に限らず、情報伝達という責任を担っています。常に世の中の動きを敏感に察知し、印刷と広告によって培ってきた能力を生かした多角的な提案を行えるのが当社の強みともいえます。
次世代のリーダーに望むことは何でしょうか。
昔は仕事と家庭は別などといわれて、私たち世代では仕事一辺倒が当たり前でしたが、そんな時代はもう終わりました。家庭を持っているならば、仕事と家庭、親も子どもも置き去りにしないこと。家庭を大切にしなければ、仕事はうまくいきません。家庭で今日の出来事や未来のことを対話することは必ず仕事にも生きてくるはずです。
Overview [概要]
◼所在地 |
〒957-0000 新発田市富塚1419 TEL.0254-27-2101 |
◼創業 | 1949年8月(島津印刷株式会社) |
◼事業内容 | 印刷業務全般、広告代理業、IT事業 |
◼資本金 | 9,000万円(島津ホールディングスグループ合計:1億7,800万円) |
◼売上高 | 45億5,000万円(2023年6月) |
◼従業員数 | 290人(2024年4月) |
◼支社・営業所 |
島津印刷㈱:東京事業部、大阪営業所、新潟事業部、仙台営業所 ㈱北都:中越営業部、東京営業部、六日町支店 |
◼グループ会社 | 島津印刷㈱、㈱北都、朝日印刷㈱、㈱タクト、㈲フリーハンド |
◼ホームページ | https://www.shimazu-hd.co.jp |