本年度、力を入れることは。

　化粧品事業は年々成長しており、本年度も愛用者数の増大を目指します。ヤクルトレディは化粧品担当社員のレクチャーを定期的に受け、お客さまに商品の正確な情報と特長をお伝えしています。乳酸菌で腸を健康に導き、乳酸菌由来の成分配合の化粧品で肌も美しくする「内外美容」はヤクルトだからできること。サンプル配布などで多くの方が体感できる機会を創出して周知を図ります。
　この１〜２年、品薄でお客さまに大変ご迷惑をお掛けした「Yakult（ヤクルト）1000」と「Y1000」の生産体制がようやく整いました。今年は原点に戻り、製品に含まれる「乳酸菌 シロタ株」の価値普及に重点を置き、積極的に情報を発信します。また今年はエリア内のヤクルトレディ約４２０人が満足して長く働いてもらえるよう、きめ細かいマネジメントを展開します。昨年はヤクルトレディ誕生から60周年で、来年にはヤクルト創業90周年を迎えます。従事者のモチベーションを上げて仕事に取り組める職場環境の改善にも引き続き尽力します。

地域貢献活動については。

　地域から喜ばれる企業でありたいと常に考えています。３年前、地域の要請で開園した認可保育園「ヤクルトつばめ保育園」は、従事者のお子さん以外の入園も増え、地域に根差した園として認知されています。保育内容などさらに充実させます。
　一昨年ほど前から年２回商品を地域のこども食堂へ寄付しています。お礼の手紙や写真をいただくこともあり、子どもたちの笑顔を見ると「すべてはお客さまの笑顔と健康のために」を原点として取り組んできた成果を感じられます。これからも地域に寄り添う活動として継続します。
　また、地域のコミュニティセンターや介護老人保健施設・企業などでの「健康教室」や小学校での「出前授業」、管理栄養士の資格を持つ社員を中心とした諸団体での「栄養相談」を実施。回数も新型ウイルス禍前以上に増えています。地域の皆さまとの信頼関係・絆を大切に、地域社会と共に歩んでいく事業活動を進めます。

次世代のリーダーに望むことは。

　人口減少と高齢化は今後も進み、今までと同じやり方では現状維持さえ難しい。次世代には既存の殻を破った考え方で、思い切った戦略を提案・実行し、改善を超えた改革に挑んでほしい。改革にはリーダーだけでなく、多くの人の力が必要です。私自身は、みんなが納得して物事をスタートできるよう意識しています。