新潟で学び、働き続けるための環境づくりを
昨年度は開学30周年。さまざまな記念事業を開催しましたね。
地域に対する恩返しという思いで開催しました。本学は県内出身の学生が多く、開学してから定員割れしていないのは、地元の高校や保護者の皆さまのおかげです。現在まで約8千人の卒業生のうち、県内で働いている人もたくさんいますから、地域の組織、団体へのお礼の意味もあります。
昨年12月には新潟市出身の文芸評論家・斎藤美奈子さんと、フリーライターの武田砂鉄さんの公開討論会を開催。非常に盛り上がりました。学部ごとのシンポジウムも、経営情報学部は昨年11月に、国際学部は3月に実施しました。
新潟中央キャンパスでは「仕事」をテーマにした連続講座を開催。ラジオパーソナリティーの遠藤麻理さんが聞き手を務め、初回は私が大学教員の仕事について語りました。当大学が連携協定を結んでいるフジドリームエアラインズの楠瀬俊一社長、財務官僚の小岩徹郎さん、ラジオパーソナリティーでタレントのさとちんさんにも講師をお願いしました。申し込み開始後、すぐに定員に達するほど反響がありましたね。
今年、企画していることは。
本学の専任教員だった人が定年後も継続して研究できるように、専用の研究所を設けます。人生100年時代で、大学定年後にゆっくり研究したい研究者も多いのですが、所属する組織がないと国への研究補助金を申請できなくなったり、退職した段階で補助金が打ち切られたりすることがあります。新潟で研究を続けてもらい、成果を地域に還元していただきたいんです。新しく建物を建てるのではなく、新潟中央キャンパスや図書館を使ってもらう予定です。
学生向けには給付型の「家族入学奨学金」と「家族在籍支援奨学金」を4月から開始しました。開学から30年経ち、卒業生の子どもが入学し始めていますし、兄弟姉妹で在学することも増えました。大学にとって非常にありがたいことです。
次世代のリーダーに望むことは。
「責任を取る」のがリーダー。組織として何かを判断した際には、反対する人たちが必ず出ます。その人たちを説得する役割を担い、問題が起きたら最終的な責任を負う。学長になって心掛けているのは、「うまくいったことは全て自分の手柄で、問題が起きたら周囲のせい」と思わないこと。大学という教育と研究の場では特に、そのようなカルチャーはつくるべきではありません。
Overview [概要]
◼本校 |
〒950-2292 新潟市西区みずき野3丁目1番1号 TEL.025-239-3111 FAX.025-239-3690 |
◼新潟中央キャンパス |
〒951-8068 新潟市中央区上大川前通7番町1169 TEL.025-227-7111 FAX.025-227-7117 |
◼開学 | 1994年4月 |
◼学部 |
国際学部(国際文化学科) 経営情報学部(経営学科、情報システム学科) |
◼在学生数 | 1,302人(2024年4月1日現在) |
◼専任教員数 | 45人(2024年4月1日現在) |
◼卒業生数 | 7,849人(2024年4月1日現在) |
◼ホームページ | https://www.nuis.ac.jp/ |