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上越火力1号機 世界最高の発電効率を実現

執行役員 新潟支店長
榎本 隆克

上越火力発電所1号機の運転状況をお聞かせください。

 一昨年の営業運転開始以降、地域の皆さまのご理解・ご協力もあり、安定して電気をお届けすることができています。日頃の発電所運営に関わる皆さまからのご理解・ご協力に対し、改めて感謝申し上げます。
 上越火力は、最新鋭のガスタービンの導入などにより、世界最高の発電効率63.6%(昨年1月時点)を実現。燃料消費量とCO2排出量を削減し、高い経済性と環境負荷低減の両立を図っています。また、電力需要に合わせた発電出力の調整や起動・停止などの運用性能が高い設備の下、出力が変動しやすい再生可能エネルギーの導入拡大にも寄与します。
 引き続き、安全最優先に安定して電気をお届けし、皆さまから愛着と誇りを持っていただける発電所を目指してまいります。

カーボンニュートラルに向けた取り組み状況はいかがですか。

 「再エネと原子力の最大限の活用」「火力の脱炭素化」「電化とスマート社会実現」を中心にCO2排出削減に取り組んでいます。
 昨年、新潟火力発電所で、事業用ガスコンバインドサイクル(ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式)火力発電所としては国内初の水素混焼試験を実施。得られた知見を踏まえながら、実装に向けた検討を進めています。
 また、原子力については、引き続き、当社の取り組みを丁寧にお伝えし、地域の皆さまからのご理解をいただきながら、女川原子力発電所2号機の9月頃の再稼働に向けた取り組みを着実に進めていきます。

次世代のリーダーに望むことは。

 デジタル化の進展やカーボンニュートラルの潮流加速など、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。こうした変化をチャンスと捉えて、自身の意識を見つめ直すとともに、時代に合わせて創意工夫しながら新たなものを創り出すこと、自身や会社、新潟の成長のために、挑戦し続ける姿勢が必要です。当社の今年のモットーでもある「さらなる成長へ 変える・創る・挑む」といった意識は、これからの新潟を背負うリーダーに求められるものにも通じるのではないでしょうか。
 また、電気事業者としても常日頃から社員・請負工事会社・協力会社を含めた仲間と共有していることですが、安全は事業の基盤です。自分自身はもとより共に働く仲間の安全に対しても、しっかりと意識を向けることも必要と考えます。

Overview [概要]

世界最高の発電効率を実現した上越火力発電所1号機
◼所在地 〒951-8633 新潟市中央区上大川前通五番町84番地
TEL.025-223-3151㈹
◼設立 1951年5月1日
◼事業内容 電気事業、小売電気事業 など
◼主な事業所 本店・支店・営業所・発電所・発電技術センター(新潟県および東北6県)
◼ホームページ https://www.tohoku-epco.co.jp/