地域の暮らしを豊かに 活力づくりに尽力
本年度の展望をお聞かせください。
3月31日に新潟駅のバスターミナルが完成して駅南北のバス往来が始まり、商業施設「CoCoLo新潟」が4月25日にグランドオープン。「CoCoLo新潟」を訪れたお客さまに、街に出ていただく動きも推進していきます。新潟市による新潟都心のまちづくり事業「にいがた2km(にきろ)」は新潟駅が起点。「CoCoLo新潟」が、住んでも訪れても楽しいエリアづくりの起爆剤になることを期待しています。
今年は森と水とロマンの鉄道「SLばんえつ物語」が25周年、お酒を楽しむリゾート列車「越乃Shu*Kura」は10周年、新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車「海里」は5周年。羽越線は全通して100周年、新潟駅も開業120周年です。周年事業などのニュースを発信し、新潟を旅したくなるワクワク感を提供します。
さらにこの夏、佐渡島(さど)の金山が世界遺産に登録されたら、県外から多くのお客さまに上越新幹線で新潟を訪れ、佐渡まで足を運んでいただきたいです。一過性に終わらせないため、地域と連携しながら、佐渡の魅力を発信していきます。
本年度は多くのイベントを予定していますが、ほとんどは現場にいる社員が企画します。第一線で働く社員たちは、地域の人たちの窓口であり、お客さまの動向をつぶさに見て、豊富な情報を持っていますから、企画には一番ふさわしいと考えています。
地域貢献の取り組みについては。
昨年2月、燕三条駅に「JRE Local Hub(ローカルハブ) 燕三条」を設け、燕三条エリアの工場と県外をはじめとした企業とのマッチングサービスを始めました。これまで100件超の商談で36件が成立と成果を出しています。また、上越新幹線で荷物を輸送する「はこビュン」も展開。佐渡汽船が運んできた佐渡の物産を、上越新幹線で新潟から首都圏などに運ぶリレー輸送も試行しました。速達性と定時性は新幹線輸送の強み。今後も取り組みを進めます。
地域の活力づくりは私たちの使命の一つ。地域の皆さまと課題も含め今後も議論を継続します。
次世代のリーダーに望むことは。
地域の人々の暮らしを豊かにしていくことが企業の存在意義という考えをスタートラインにしてほしいですね。リーダーとしての困難は必ずありますが、どんなに辛くても朝は来ます。社員が未来の可能性を信じ、前を見て良い方向に進める環境をつくることも大切だと思います。
Overview [概要]
◼所在地 | 〒950-0086 新潟市中央区花園1丁目1番5号 |
◼設立 | 1987年 4月1日 |
◼事業内容 | 運輸事業、流通・サービス事業、不動産・ホテル事業、その他 |
◼資本金 | 2,000億円 |
◼社員数 | 46,051人 |
◼グループ会社 | 69社 |
◼ホームページ | https://www.jreast.co.jp/ |