「CORONAction.」で未来の快適をつくる
今年の経営戦略は。
本年度は第9次中期経営計画の3年目に当たる最終年です。創業90周年を見据えた2026ビジョン、通称「CORONAction.(コロナクション)」の三つのテーマをベースに戦略を設定しています。
一つ目は「脱炭素社会への貢献・レジリエンスな社会」。ヒートポンプと電化事業の拡大に注力します。ガスとヒートポンプを使ったハイブリッド給湯・暖房システムをリンナイと共同開発。パナソニックともタッグを組み、家庭用燃料電池「エネファーム」の貯湯タンクユニットを供給しました。需要が高まるヒートポンプ給湯機「エコキュート」は増産体制に向けた設備投資をしており、来年2月に完成予定です。
二つ目の「快適の進化・暮らしの質向上」では「『楽』から『楽しい』への事業領域拡大」を掲げています。昨年3月に新ブランド「OUTFIELD(アウトフィールド)」を立ち上げ、暖房機3機種をECサイトで販売。今後、新たな製品開発も進めていきます。21年秋に引退した2階建て上越新幹線E4系「Maxとき」モデルの衣類乾燥除湿機や、深紫外線で加湿フィルターを除菌できるなど業界初の機能を搭載した大能力加湿器も非常に好評です。
三つ目の「利益体質への転換」に関しては、固定費を削減し、人手不足を補う業務のシステム化を図ります。開発コストを減らすため、新製品開発期間の短縮を目標に取り組んでいます。
サステナビリティー(持続可能性)の取り組み、人的資本経営にも力を入れています。
昨年「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同し、30年と50年の事業活動におけるCO2削減目標を開示しました。「サステナビリティ委員会」を設置し、経済産業省の主導で企業が自主的に参加する脱炭素の取り組み「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ」にも参画しました。
また、社員に対しては昨年初めてエンゲージメント(働きがい)調査を実施しました。その結果を基に、誇りと愛着を持って長く活躍してもらえる土壌をつくっていきます。
次世代のリーダーに望むことは。
周りの意見に耳を傾け、視野を広く、物事を俯瞰(ふかん)して捉え、臨機応変に判断して失敗を恐れずに行動できる勇気があること。コミュニケーション能力が重要でしょうね。私自身は経営において「和而不同(わじふどう)」を心がけています。
Overview [概要]
◼所在地 |
〒955-8510 三条市東新保7-7 TEL.0256-32-2111 FAX.0256-35-6892 |
◼創業・設立 | 創業:1937(昭和12)年4⽉ 会社設⽴:1950(昭和25)年7⽉ |
◼事業内容 | 暖房機器、空調・家電機器、住宅設備機器の製造・販売 |
◼資本金 | 74億4,900万円(2023年3月31日現在) |
◼売上高 | 853億3,500万円(2023年3月期) |
◼従業員数 | 連結2,162人 単体1,598人(2023年3月31日現在) |
◼⽀店・営業所 | 札幌支店、青森支店、仙台支店、北関東支店、首都圏支店、新潟支店、金沢支店、名古屋支店、大阪支店、広島支店、福岡支店他55営業所 |
◼グループ会社 | ㈱新井コロナ、㈱今町コロナ、㈱栃尾コロナ、コロナサービス㈱、コロナ物流㈱、コロナリビングサービス㈱、⼤和興業㈱、㈱サンライフエンジニアリング、㈱コロナテクノ、㈱⾦⾠商事、札幌コロナ物流㈱、㈱コロナファイナンス |
◼ホームページ | https://www.corona.co.jp/ |