海外と国内で新市場掘り起こしに注力

田村 幸夫 氏
2025年度のトピックは。
アメリカの子会社、ニイガタマシンテクノUSAの販売とサービスに注力したいですね。今までは他社ブランド名で販売される機械を製造・提供するOEM契約を結んでいましたが、それを解消。今年9月からは自社ブランド機械として展開します。商品の幅を拡大し、サービス体制も整備していきます。周辺機器を現地調達し、出荷金額をできるだけ抑えたいと思います。期待しているのは航空宇宙、エネルギー、インフラ関係。実績がある市場なので、さらに盛り上がればいいですね。
中国・寧波の子会社は操業して約1年がたちました。前年比生産20%増、売り上げ45%増で結果には満足しています。4月の北京での見本市には日本製機械を展示し、受注掘り起こしを狙います。米中貿易摩擦再来で我慢の年になりそうなので、中国の工場からタイやインドネシアなど東南アジアへ展開すべく、代理店回りを実施しています。
ポストチャイナとして注目されているインドへの展開も進めていきます。今年1月、南部ベンガルールでの見本市に初出展し、好感触を得ました。昨年末には現地代理店のサービスエンジニアを新潟に招き、現場実習を実施。当社機の理解を深めてもらいました。
国内の状況はいかがですか。
今年、名古屋で開催される日本最大級の設備機械見本市「メカトロテックジャパン」に初出展、実機展示を行います。中部地方は競争が激しく、これまで参入できていませんでしたが、今回の出展で直接製品を知っていただく機会にしたいと考えています。一昨年分社した新潟機械が今年6月ごろ新工場に移転するため、空いたスペースで増産を計画しています。増産分を中部市場でも拡販したいですね。
また今年は前身の新潟鉄工所創業130周年。秋に開催する記念式典で京都産業大学の松本和明教授、OBで日本大学の山田高三教授に新潟や工作機械の歴史について講演していただきます。
若い頃の自分へのアドバイスは。
入社時は設計職でしたので、営業に同行し納品先で仕様を説明していました。今から思えば生真面目すぎたのでしょう、40代のベテラン営業マンに「仕事人生において20代は空気みたいなもの。型にはまった打ち合わせをするな」と諭されたことを覚えています。「20代は空気。もう少し自由にやっていい」と若手時代の自分に声をかけたいです。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒950-0821 新潟市東区岡山1300番地 TEL.025-274-5121 FAX.025-271-5827 |
◼設立 | 2003年4月4日 |
◼事業内容 | 工作機械、専用機、オーバーホール、賃加工 等 |
◼資本金および資本剰余金 | 30億1,800万円(内 資本金6,800万円) |
◼売上高 | 89億円(見込み、単体) |
◼従業員数 | 260人(2025年2月現在) |
◼支社・拠点 |
大宮支店、大阪支店、名古屋支店、九州サービス 米国 シカゴ、中国 寧波、ドイツ デュセルドルフ |
◼グループ会社 |
NIIGATA MACHINE TECHNO USA, INC. 新潟机械科技(寧波)有限公司 |
◼ホームページ | https://n-mtec.com |