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地域とお客さまの笑顔を育む1000年企業へ

代表取締役社長
吉田 康

昨年、創立100周年を迎えました。

 2024年は節目の年でした。当初は「次の100年をどう継続するか」という視点でしたが、「1000年先まで続く企業とは何か」という視野へと発想を広げる機会になりました。商品面では、50周年に誕生したロングセラー商品「ルマンド」の技術を生かした「ラングレイス」を発売し、当社の製菓技術の高さでお客さまに新しい価値を提供することができました。今後も注力し、核となる商品へと育成を図ります。一方、カカオ豆をはじめとする原材料価格の高騰が続いています。かつてのデフレマインドから脱却し、価値に見合った価格設定と利益確保の両立が課題です。

物流戦略についてお聞かせください。

 当社と物流との関わりは創業期にさかのぼります。初代社長は昭和初期に柏崎から東京・秋葉原までのコンテナ輸送を国鉄に提案し実現させました。現在は県内の製菓メーカーとの共同配送や鉄道貨物輸送(エコレール)の活用を推進しています。
 地域社会に向けた活動においても、物流課題解決が重要と考えています。離島を含めた物流ネットワークや災害時の迅速な支援物資提供体制を整えています。企業はいざという時に人を助ける側に回る責任があります。この先も地域と共に歩み続けるために、一企業として地域に貢献できることを模索していきます。

今年の経営戦略は。

 当社の成長戦略は「エリア」「カテゴリー」「チャネル」の3軸で展開します。エリア戦略ではインバウンド(訪日客)需要の取り込みと東南アジアを中心とした国際展開を加速させます。カテゴリー戦略では、従来の菓子領域の強化に加え、飲料・食品など非菓子領域の充実を図ります。チャネル戦略では、一次産業との連携強化や自販機などの直接販売チャネルの拡大に注力します。AIやバイオテクノロジーなど先端技術への投資も継続し、次世代の価値創造に向けた研究開発を進めていきます。

若い頃の自分にかけたい言葉は。

 専門分野を深めるだけでなく、幅広い知識を吸収することが重要だと伝えたいですね。学生時代は多様な分野に触れる貴重な機会です。一次・二次・三次産業を横断的に理解し、「学(学ぶ)・労(働く)・兪(愉しむ)」のバランスを大切に、新しい概念に積極的に接することで、変化の激しい時代を生き抜く力を養ってほしいです。

Overview [概要]

本社外観
◼所在地 〒945-8611 柏崎市駅前1丁目3番1号
TEL.0257-23-2333㈹ FAX.0257-22-2005
◼創業 1924年
◼事業内容 菓子・飲料・食品及び酒類の開発、製造、販売
◼資本金 10億3,665万円
◼売上高 1,037億1,700万円(2024年3月)
◼従業員数 5,100人(グループ会社含む、2024年3月)
◼営業拠点 赤坂オフィス、神戸オフィス、北海道・東北、北信越、関東、中部、中国・四国、九州
◼工場 柏崎、上越、長岡、新潟、新潟南、五泉、新発田、村上、魚沼、鶴岡、御代田
◼ホームページ https://www.bourbon.co.jp/