昨年は、第四北越銀行創立１５０周年を迎えました。現在の思いと今後の展望をお聞かせください。

　１８７３年の第四国立銀行創立以来、一貫して地域への貢献に取り組み、永年にわたり先人が築きあげてきた「信頼」を礎に、地域の皆さま、お取引先、株主をはじめとする多くのステークホルダー（利害関係者）の皆さまから支えられてきました。これからも経営理念に掲げる「変化に果敢に挑戦し新たな価値を創造する」ことで地域の発展に貢献し、サステナブル（持続可能）な成長を追求していきます。

第三次中期経営計画の内容についてお聞かせください。

　第三次中期経営計画は、グループ全役職員が志を一つに、強い気持ちで変化に挑戦し、勇ましく飛躍するステージと位置付けます。スローガンとして「一志勇躍（いっしゆうやく）」を掲げ、地域とともに持続的に成長する好循環を創出していきます。
　とりわけ、地域創生に向けては、当社グループが有する金融機能・情報やネットワーク、ノウハウを融合させ、お客さまごとに最適な形でご提供していくとともに、観光振興など地域の面的創生に挑戦していきます。
　また、すべての付加価値の源泉は人であるとの認識の下、女性の活躍促進に向けた施策に一層スピード感をもって取り組むほか、職員の心身の充実（ウェルビーイング）や自律的成長を促す職場環境づくりにも積極的に取り組んでいきます。

サステナビリティへの取り組み状況はいかがでしょうか。

　脱炭素をはじめ地球環境への対応は全世界で不可逆的な潮流となっています。当社グループでは、「サステナビリティ基本方針」の下、２０５０年度までの「カーボンニュートラル」実現に向けて、ポジティブ・インパクト・ファイナンスをはじめとしたサステナブルファイナンス商品の充実化や、環境配慮型店舗である「ＺＥＢ（ネット・ゼロ・エネルギービル）」の設置、さらにはエンゲージメント（対話）を通じたお取引先の脱炭素支援をグループ一体で進めるなど、脱炭素社会への移行に向けて積極的に取り組んでいます。今後も脱炭素への取り組みを加速させ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。