まちづくりに注力 新潟を若者が暮らしたい街に

高尾 茂典 氏
JR柏崎駅前の市有地買い受けが決まりました。
民間宿泊施設誘致のためのプロポーザルに応募したものです。宿泊費が変動しないワンプライスのホテルを誘致し、隣接地に入浴施設と飲食店を配置する計画です。宿泊客を外へ誘導し回遊を目指すとともに、地元の人も気軽に使えるような提案が評価されました。実はこの計画のために昨年から社内にプロジェクトチームをつくり、行政と協働したまちづくりの勉強会を行ってきました。今回の応募は経験を積む目的で「トライできただけで財産になる」と思っていたので思いがけない結果に大変驚いています。
行政との協働によるまちづくりは、長岡市栃尾地域の工場跡地の再開発が初めてでした。2016年にクリニックと介護施設を開き、翌年にはドラッグストアを建設。医療・福祉タウンとしてよみがえり、市長や地域の方々に喜ばれたことが、当社の成長の証のように感じられました。
まちづくりに関する取り組みにも熱心です。
新潟市では亀田商工会議所青年部の皆さんとの勉強会を始めています。現在JR新潟駅前の「にいがた2㎞(にきろ)」の活性化が進められていますが、駅の反対側の「にいがた南5㎞」のまちづくりについて考えます。このエリアは若い家族が比較的多く、これから鳥屋野潟南部開発も始まります。広く市民の注目が集まる地域にしたいですね。地域の皆さんと力を合わせ、南5㎞を魅力あるまち、暮らしたい場所にしていくことは、人口減少が続く新潟市にとっても意義のあることだと考えています。
戸建て住宅の需給動向は。
輸入木材が不足し価格が高騰する「ウッドショック」は落ち着きましたが、引き続き資材・設備の高騰が続いています。マイナス金利政策が終わったことで住宅ローンの金利も上昇傾向です。業界全体的に状況は良くありません。
一方、今年発生した米ロサンゼルスと周辺の山火事で、延焼を逃れた家の外壁が漆喰(しっくい)だったことに注目した方から、当社の無添加住宅にしたいとご相談をいただきました。良質な住まいを地道に提供してきたことが報われた思いです。
若い頃の自分にかけたい言葉は。
年を取れば知恵が付き、先を見通せるようになりますが、若い時はエネルギーがある。やみくもでもいいから一歩踏み出せと言いたい。その一歩で、それまで見えなかった景色、新しい世界が見えるようになります。
Overview [概要]

◼所在地 |
〒950-0148 新潟市江南区東早通1-2-6 TEL.025-382-1000 FAX.025-382-1881 |
◼設立 | 1991(平成3)年4月1日 |
◼創業 | 1976年 |
◼事業内容 | 総合建設業、不動産業 |
◼資本金 | 4,600万円 |
◼従業員数 | グループ全体145人(2025年2月現在) |
◼営業所 | 上越営業所、中越営業所 |
◼無添加住宅展示場 | 万代八千代の杜 |
◼グループ会社 | 新潟福祉サービス㈱、アセットサポート新潟㈱ |
◼ホームページ | https://www.n-iwacon.co.jp/ |