多様な学びを保育で実践 子どもの可能性を広げる

古田島 繁 氏
昨年は、子育て支援施設の指定管理者に指定されました。
新潟市東区の寺山公園子育て交流施設「い〜てらす」と「こども創作活動館」の指定管理を受託し、4月1日から事業を開始しました。これまで新潟市北区の児童館運営で培ったノウハウを生かし、両施設の活性化に取り組んでいます。特に「い〜てらす」は日曜日も開館しており、多くの子どもたちでにぎわっています。施設ではさまざまなイベントを企画し、外部講師やボランティアを招いて、子どもの創造性を育む活動を提供していきたいと考えています。
新潟市中央区では、市立山潟保育園の受け皿として機能する「山潟パステルこども園」が2026年4月の開園に向けて建設中です。子どもたちの自主性や個性、主体性を大切にする当グループの理念を継承する施設となります。
職員の研修にも力を入れています。
昨年はイタリアのレッジョネレミリア市へ初の海外研修を実施しました。レッジョネレミリアは世界的な教育都市といわれ、子どもたち自身が考える力を重視する教育方針、子どもの興味や関心を尊重した探究型の学びを重視している地域です。国内でも東京都内の先進的な保育施設に対し、積極的に視察を行っており、多学年保育やオープンスペースの活用など革新的な取り組みを学んでいます。また、大学教授など外部講師による月1回の園長・主任向け研修会も継続的に行い、最新の保育理論や実践例を学ぶ機会を設けています。
これからのグループの目標をお聞かせください。
保育園・こども園では今まで体験できなかったプログラム提供する場面をつくり出し、また子育て支援施設では幅広い年齢層に対応した多様なプログラムを展開していきます。
中長期的には30年までに新潟市内に2〜3園の新設を計画しています。一方、施設の老朽化と少子化傾向で市立保育園の統廃合が進んでいます。各地域で必要かつ中核となる公立保育園の役割も考慮しつつ、私たちならではの保育を子どもたちに提供し、地域のニーズに応えていきたいと考えます。
若い頃の自分へのアドバイスは。
大学生時代のたっぷりある時間をもっと有効活用すべきと伝えたいです。国内だけでなく海外も体験すれば視野が広がり、物事を多角的に見る力が養われるでしょう。時間というぜいたくな資源を持つ若者には、積極的に世界に飛び出してほしいです。
Overview [概要]

◼所在地 |
社会福祉法人 颯和会 〒950-2022 新潟市西区小針6丁目43-1 TEL.025-233-1111 NPO法人 新潟県ワーキングウーマン・サポートセンター 〒950-0088 新潟市中央区万代3丁目4番3号 新潟日報メディアプラス1階 TEL.025-282-5355 |
◼設立 | 2004(平成16)年10月 |
◼事業内容 | 保育・教育・子育て支援事業 |
◼職員数 | 251人 |
◼運営施設 |
保育園 5園、認定こども園 3園、子育て支援施設 5施設 イベント保育他 |
◼ホームページ | https://www.pastel-group.jp/ |