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日本経済の一翼担う物流の価値に関心を

代表取締役社長
中山 元四郎

「物流の2024年問題」の影響はいかがですか。

 トラック運転手の時間外労働の上限規制が4月1日から適用されています。当社は少しずつ準備を進めてきたこともあり、万全な状態でスタートを切ることができました。
 法律によって輸送のやり方が変わり、今までできた仕事ができなくなる。ドライバーの人手不足や高齢化も進み、業界は大きな転換期を迎えています。
 運送会社の負担を減らす方法の一つとして、長距離輸送に航路や空路、鉄道(陸路)を用いる「モーダルシフト」が挙げられていますが、地域によっては物流の主役にはなれません。当社では船舶や航空では常識の「燃料サーチャージ」を導入。燃料の高騰で配送料金に変動があることをご理解いただき、安定的な物流に努めていきます。
 物流が滞ると社会が停滞します。県民の皆さまにはぜひ、物流の価値に関心を持ってもらいたいですね。当たり前に物が届く裏にある苦労を知り関心を持ってもらうことで、物流は良くなると思います。

ドライバー不足には苦労していますか。

 以前は、他業種と比べて格段に賃金が良かった時代もありました。その頃は「運転が好き」という理由で業界に入ってくる方も多かったようですが、近年は運転が好きな人が減った気がします。整備士の数も減っています。物流は価格転嫁がしにくいことや、肉体的な負担の大きさもあり、価値観の多様化に対応しきれていないのが現状です。異業種から転職してくる人は一定数いるのですが、なかなか定着しません。賃金や待遇の改善で、人手不足の解消を目指していきます。
 物流は日本経済の一翼を担う大切な産業であり、世界を相手にできるダイナミックな側面も持ち合わせています。物流は面白い。ぜひこの業界の魅力を知ってほしいと思います。

次世代のリーダーに望むことは何でしょうか。

 リーダーにはいろいろなタイプがいます。例えば優秀なリーダーとして挙げられることが多い野球の野村克也さん、星野仙一さんですが、2人のタイプは真逆です。リーダーに求められることは多岐にわたります。強いて一つ挙げるとすれば、自分自身のことを一番理解していること。100パーセント完璧な人などいません。自分の長所・短所を知り、短所を補う人を探せることではないでしょうか。

Overview [概要]

暮らしを支える当社トラック
◼所在地 〒950-8621 新潟市中央区美咲町1-23-26
TEL.025-283-0019 FAX.025-284-0590
◼設立 1951年4月2日
◼事業内容 貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業、倉庫業、通関業、航空運送代理店業、梱包荷造包装業、自動車分解整備事業、不動産・施設の賃貸業、損害保険代理業、産業廃棄物収集運搬業 など
◼資本金 4億8,750万円
◼従業員数 1,220人(2024年4月現在)
◼店所 本社1、支社4、事業部1、営業所49、海外駐在事務所3
◼ホームページ https://www.chuetsu-group.co.jp