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人材育成から課題解決まで 地域と共に歩む学園へ

理事長
篠田 昭

昨年度は、地域に向けた活動が多い1年でした。

 「青陵ソーシャルイノベーション推進機構(SSI推進機構)」の開設準備を本格的に開始しました。SSI推進機構は地域課題解決の総合相談窓口となる組織です。教職員一人一人の専門知識や得意技を分かりやすい形で整理し、地域の皆さまの困りごとに対応できる総合相談機能を構築していきます。具体的には「新潟日報生成AI研究所」と共同開発するソフトを組み込んだ、相談応答の生成AI機器の導入を計画しています。ご自身の相談事を入力いただくと、内容に応じて対面相談や外部の団体などにつなぎ、対応するしくみです。
 「青陵の森整備プロジェクト」では、学園周辺の松林の環境が大きく変わってきました。これまで外から見えにくかった場所を安全面も考慮して整備し、地域団体と協働して桜を植樹するなど、地域の憩いの場として生まれ変わりつつあります。

地方私立大学の課題と展望についてはいかがでしょうか。

 県内15大学のうち13校が定員割れという厳しい状況の中、本学園は看護・保育・福祉分野でのエッセンシャルワーカーの育成と地域への還元に注力しています。地元就職率90%近くを維持し、地域への人材定着を重視しています。
 地方私立大学からの人材還元が途絶えれば、地域の暮らしの土台が崩れかねません。学生はもちろん将来を考える高校生にも、新潟で働くことの魅力を伝えていきたいですね。今年は保育園の団体との協定締結を予定していますし、看護や介護の分野でも取り組みが必要だと感じています。

今年は学園創立125周年を迎えます。

 卒業生をはじめ学園に関わった全ての方々で組織する「青陵アルムナイ」の活動に注力します。昨年度から弥彦酒造様、新潟酒販様と協働で日本酒のプロジェクトを実施するなど、卒業生や連携先との絆を深めています。また来年度に向けて、高校・短大への通信制課程の設置を申請中です。従来型の通信制とは全く異なる最先端のオンデマンド教育を目指しています。

若い頃の自分にかけたい言葉は。

 「もっと地域のことを勉強していればよかった」と今になっては思います。当時は受験戦争の真っ只中で、地域について全く教わることもなく東京へと出ていきました。若い時にもっと足元を見つめる機会があれば、その後の人生も変わっていたかもしれません。

Overview [概要]

図書館 さくらCafe
◼所在地 〒951-8121 新潟市中央区水道町1丁目5939番地
TEL.025-266-0127㈹
◼創立 1900(明治33)年
◼関係機関 ◦新潟青陵大学/看護学部:看護学科、福祉心理子ども学部:社会福祉学科・臨床心理学科・子ども発達学科
◦新潟青陵大学大学院/看護学研究科看護学専攻(修士課程)、臨床心理学研究科臨床心理学専攻(修士課程)
◦新潟青陵大学短期大学部/人間総合学科、幼児教育学科
◦新潟青陵高等学校
◦認定こども園新潟青陵こども園
◼ホームページ https://niigataseiryo.jp/