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売上伸長 生産・物流最適化でニーズに応える

代表取締役社長 COO
槇 大介

社長就任から間もなく2年になります。

 就任以来、全国の取引先や当社の支店を飛び回りました。昨年は西日本の売り上げの伸びが大きく、順調な1年だったといえます。その中で浮き彫りになった課題もありました。
 一つは物流です。在庫管理の在り方を見直そうと、1月にSCM(サプライチェーンマネジメント)推進部を立ち上げました。リードタイムを短縮し、より鮮度の高い商品を全国各地に届けるため、各拠点で在庫を適正に管理する仕組みをつくります。
 二つ目は質の高い原材料の安定確保です。食用米の不足が大きな社会問題になりましたが、原料の確保に苦労したのはわれわれも同じです。国産米100%使用のプライドを持ち適正価格で必要十分な原料を確保していきます。
 三つ目はDXによる労働時間の適正化です。生産のキャパシティーは決まっており、それを上回る注文にどう応えるか。DX化を進め、労働時間を管理しながら生産を伸ばしていきます。

最近のトピックをお話しください。

 商品では、主力の「岩塚の黒豆せんべい」「味しらべ」「田舎のおかき」がいずれも好評をいただいています。3月には米、塩、油しか使っていない人気商品「新潟揚げ」を久しぶりに復活発売しました。「ふわっと」シリーズも引き続き好調で、昨年は前年比2桁の売り上げ伸長となりました。「バンザイ山椒」はJR東京駅の自販機で期間限定販売したのですが、すぐ品切れになる人気でした。こういった挑戦的な商品が評価されると自信につながります。
 販売面では、昨年5月に北海道工場に大きな売店を開きました。長岡駅ビル内の「ラコテ岩塚」、新潟駅ビル内の「瑞花」も認知度が高まっています。西日本などより広いエリアの方に岩塚製菓を知っていただくため、22年ぶりにテレビCMも制作しました。
 海外では輸出専用シリーズ「BEIKA(ベイカ)」が会員制スーパー「コストコ」に採用されるなど広がりを見せています。技術提携している台湾の旺旺(わんわん)集団(グループ)と共に発展していきたいと思います。

若い頃の自分にアドバイスするとしたら、どんな言葉をかけますか。

 「行動しなきゃ駄目だ。何もしないと変わらない」とアドバイスしたいですね。じっくり考えてからではなく、とりあえず動いてみよう。何かが変わるから、と伝えたいです。

Overview [概要]

◼所在地 〒949-5492 長岡市飯塚2958番地
TEL.0258-92-4111 FAX.0258-92-6060
◼創業 1947年7月
◼事業内容 米菓の製造・販売
◼資本金 16億3,475万円
◼売上高 220億(2024年3月期)
◼従業員数 880人
◼支店 11支店
◼ホームページ https://www.iwatsukaseika.co.jp/