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成長部門へ積極投資 挑み続ける企業体に

代表取締役社長
島津 延明

パッケージ印刷が好調と伺いました。

 一昨年工場を新設し、すでに5年後の目標を達成する目途が立ちました。この工場は食品、医薬品などのパッケージ印刷ができる衛生管理を行っているところが強みで、高い生産性を誇ります。近年日本の菓子やアイスが外国人観光客に注目されたこともあり、食品のパッケージ印刷が非常に伸びています。
 早々に目標達成が見えたので、5年後を目途に工場増設、あるいは新設のための準備に入ります。設備投資に当たっては、日本が「金利のある世界」に入ったことを踏まえ、頭を切り替えて資金調達に臨んでいかなければなりません。
 当社では毎年商業印刷と出版印刷が減り続けています。多くの印刷会社はインターネットやSNSのコンテンツ制作に活路を見いだそうとしていますが、設備投資がほとんどいらず参入しやすいため、逆に窮屈な市場になっています。タイミングも含め、思い切ってパッケージ印刷という新業態に飛び込めたことは良かったと思います。
 個人的には商業印刷や出版印刷も大事に思っていますが、経営者としては将来伸びる部門に投資していく責任があります。常に新しいことにチャレンジし、グループ全体で挑んでいく企業体でありたいと考えています。

今年の課題をお聞かせください。

 年間休日数を増やすことです。来年度には120日以上にしたいと考えています。新工場建設で生産性が大幅に上がったことを皆が実感しました。この実感を糧にしてさらに生産性を上げ、休みも増えるという良いサイクルを回したいですね。
 私は社長就任からずっと、年に1回全社員と1対1で面談していますが、若い社員は結婚、子育ては難しいと言います。当社の男性社員の育児休暇取得期間は2~3カ月。女性社員は1年以上ですが、男性社員が「育児をした」と言って恥ずかしくない期間取得できる体制、取りやすい環境を確立する必要があります。安心して長く働ける環境づくりが私の役目です。

若い頃の自分にかけたい言葉は。

 「人間万事塞翁(さいおう)が馬」ですね。成功の後には失敗が来て、落ち込んでも時が来れば上向く。もちろん夢は持っていたいし、誰でも夢に向かって進んでほしいですよ。だけど、地道にしっかり歩いて行けばビジネスも人生も大丈夫なんだよと言ってやりたいです。

Overview [概要]

本社 社屋
◼所在地 〒957-0000 新発田市富塚1419
TEL.0254-27-2101
◼創業 1949年8月(島津印刷株式会社)
◼事業内容 印刷業務全般、広告代理業、IT事業
◼資本金 9,000万円(島津ホールディングスグループ合計:1億7,800万円)
◼売上高 グループ連結売上39億6,000万円(2024年6月期)
◼従業員数 290人(島津グループ合計・パート30人含む、2024年7月現在)
◼支社・営業所 島津印刷㈱:東京事業部、大阪営業所、新潟事業部、仙台営業所 ㈱北都:東京営業部
◼グループ会社 島津印刷㈱、㈱北都、朝日印刷㈱、㈱タクト、㈲フリーハンド
◼ホームページ https://www.shimazu-hd.co.jp